歯をセラミックにするメリットは?デメリットや費用、保険適用についても

2024年10月23日(水)

こんにちは。東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」です。

セラミックで作られた歯

セラミックの歯は、見た目を重視する患者様にとって非常に魅力的な選択肢の一つです。セラミックは自然な歯に近い見た目と高い耐久性を持つため、多くの患者様から選ばれています。

しかし「セラミック治療に興味はあるけれど、どんな種類があるのか分からない」「費用やリスクが気になる」といった疑問を抱えている方も、多いのではないでしょうか。

この記事では、セラミックの歯の種類やメリット・デメリット、費用などについて解説します。セラミックの歯を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

セラミックの歯とは

セラミックの歯を自分の口に当てている女性

セラミックの歯とは、歯科治療に使用されるセラミック製の人工歯を指します。

セラミックとは、陶器製のお皿などと同じような素材です。天然歯に近い色調を再現でき、劣化しにくいという特徴があります。

歯の色や形を整えたり修復治療したりするために幅広く使われており、特に高い審美性が求められる前歯の治療に使用されることが多いでしょう。

セラミックの歯の種類

セラミックでできたインレー

セラミックの歯には、さまざまな素材が存在します。素材が持つ特徴はそれぞれ異なるため、目的や使用箇所などに応じて歯科医師と相談して適切なものを選ぶことが大切です。

主なセラミックの歯の種類は、以下のとおりです。

オールセラミック

オールセラミックは、名前のとおりセラミックのみでできた素材です。光の透過性が高く、天然歯のような透明感や色調を再現できます。審美性が非常に高いため、前歯などの目立ちやすい箇所に用いられることが多いです。

また、金属が一切含まれていないので、金属アレルギーの心配がありません。

しかし、強い力や衝撃を受けると、割れたり欠けたりすることがある点がデメリットに挙げられます。そのため、オールセラミックは奥歯などの噛む力が強くかかる場所や、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方には向いていないと言えるでしょう。

ジルコニア

ジルコニアは、人工ダイヤモンドと呼ばれるほど高い強度がある素材です。噛み合わせが強い部分や奥歯などに多く使用されます。ジルコニアも金属を含んでいないので、金属アレルギーの心配がありません。

レジンや金属よりは目立ちにくいですが、オールセラミックと比較すると審美性はやや劣ります。また、ジルコニアの高い強度はメリットである一方、その硬さ故に噛み合わせる歯を摩耗させるリスクがある点はデメリットです。

e-max(イーマックス)

e-maxとは、ニケイ酸リチウムガラスを主成分としたセラミック素材です。主成分がガラスのため、光透過性が高く透明感のある自然な見た目を再現できます。

また、強度が天然歯に近いため、噛み合わせる歯をすり減らしたり負担をかけたりしにくいという点も特徴です。強度と審美性のバランスが取れていることから、次世代のオールセラミックとも呼ばれており、前歯や小臼歯など幅広い部位に使用されます。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックと歯科用プラスチック(レジン)を混ぜ合わせて作られた素材です。柔軟性があり衝撃を吸収するため、奥歯などの噛み合わせが強い部分にも使用できます。

しかし、レジンを使用しているため、長期間使用しているうちに変色などの劣化が起きる可能性があります。他のセラミック素材に比べて、審美性や耐久性は劣るでしょう。

ハイブリッドセラミックは、条件が合えば健康保険が適用される場合もあります。詳しい条件などが気になる方は、一度歯科医院で相談してみてください。

メタルボンド

メタルボンドは、金属のフレームを内側に使用し、その上にセラミックを焼き付けて作られます。内側に金属を使用しているため強度が非常に高く、大きな咬合力がかかる奥歯やブリッジに使われることが多いです。

外側はセラミックで覆われているため見た目は白いですが、金属が内側にあることで透明感が落ち、他のセラミックに比べて審美性が劣ります。また、長期間の使用で金属イオンが溶け出し、歯茎が黒ずんだり金属アレルギーを発症したりするリスクもあるでしょう。

歯をセラミックにするメリット

歯をセラミックにするメリットのイメージ

歯をセラミックにする主なメリットは、以下のとおりです。

審美性が高い

歯をセラミックにすることで、高い審美性を得られます。特に、オールセラミックやe-maxは天然歯に非常に近い透明感や色調を再現できるため、前歯など目立つ箇所に使用されることが多いです。

その他のセラミック素材でも、銀歯やレジンなどと比べると自然な仕上がりにすることができます。

耐久性が高い

銀歯やレジンは、経年劣化によって変形したり変色したりすることがあります。セラミックの場合、耐久性が高い点もメリットに挙げられます。

セラミックは、長期間使用しても経年による変形や変色などの劣化が少なく、長く快適に使用できるのです。適切なメンテナンスを行っていれば10年以上問題なく使い続けることができるため、頻繁に再治療する必要がありません。

金属を使用していない

銀歯は、長期間使用するうちに唾液によって金属イオンが溶け出し、歯茎が黒ずむことがあります。

セラミックは金属を一切使用していない素材がほとんどのため、金属による影響がなく長期間自然な見た目を維持できます。金属アレルギーの方でも安心して使用できる点もメリットでしょう。

ただし、メタルボンドは内側に金属を使用しているため、金属によるトラブルが不安な方は避けてください。

虫歯の再発リスクが低い

セラミックの歯の表面はなめらかで、汚れや細菌が付着しにくいです。また、変形することがないため、天然歯との間に隙間や段差が生じにくいという特徴もあります。

そのため、細菌感染する可能性を低減することができ、虫歯の再発リスクが低い治療方法といわれています。

歯をセラミックにするデメリット

歯をセラミックにするデメリットのイメージ

メリットと同時に、セラミックの歯にするデメリットも存在します。

費用が高額

セラミックは、基本的には保険が適用されず自費治療となります。全額自己負担のため、銀歯やレジンで治療するよりも費用は高くなるでしょう。

素材によって価格が異なり、中でもオールセラミックやジルコニアは素材自体が高価なので、治療費用も高額になることが多いです。それぞれの特徴や価格を考慮して、ご自身に合う素材を選択しましょう。

破損のリスクがある

セラミックは耐久性が高いですが、過剰な力が加わると破損する可能性があります。割れたり破損したりした場合、作り直しが必要となることもあるため注意が必要です。

特に、歯軋りや食いしばりの癖がある方は、破損するリスクが高いでしょう。就寝時にナイトガードを使用するなどの対策をして、セラミックを守ってください。

また、特に大きな力がかかりやすい奥歯などには、ジルコニアなど強度の高い素材を選択するとよいでしょう。

歯をセラミックにする費用

セラミック治療に用いる用具と電卓

歯をセラミックにする治療は、基本的に保険適用外の自費診療です。ハイブリッドセラミックは、条件によって保険が適用される場合があります。

しかし、保険適用の治療では審美性が制限されることが多いため、見た目を重視する方は自費治療を選ぶのが一般的です。

セラミックの素材によって、費用が異なります。セラミックの歯の一般的な費用の目安は、以下のとおりです。

  • オールセラミック:8万円〜22万円程度
  • ジルコニア:10万円〜20万円程度
  • e-max:7万円〜10万円程度
  • ハイブリッドセラミック:5万円〜8万円程度
  • メタルボンド:8万円〜15万円程度

また、自費診療のため歯科医院によって費用が異なります。治療にいくらかかるのか、事前に歯科医院に相談したうえで治療を開始しましょう。

まとめ

セラミックの歯を確かめるために鏡を見る女性

セラミックの歯は、見た目の美しさや耐久性に優れ、金属アレルギーや虫歯の再発リスクが少ないなど多くのメリットがあります。

しかし、保険適用外のため費用が高額になりやすく、破損のリスクがあることも事実です。治療を検討する際は、メリットとデメリットの両方を理解し、歯科医師と十分に相談してご自身に合ったセラミックの歯を選びましょう。

セラミックの歯を検討されている方は、東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、子育て中のママとお子様に優しいクリニックを目指して、根管治療や入れ歯治療、ホワイトニング、小児歯科などさまざまな診療を行っています。診療案内ページもぜひご覧ください。

ゆずり葉歯科

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