歯周病を予防する!効果的な歯磨きの仕方を解説!

2024年08月14日(水)

こんにちは。東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」です。

歯ブラシと歯列模型

歯周病を予防するためには、しっかりと歯磨きをして歯周病の原因となる歯垢(プラーク)をできる限り減らすことが重要です。どのようにして歯磨きをしたら歯周病を予防できるのか気になっている方もいるでしょう。

そこで今回は、歯周病予防に効果がある歯磨きの仕方や歯周病を予防するために歯磨き以外で大切なことについて解説します。歯周病を予防したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

歯周病とは?

歯周病のイメージ

歯周病とは、細菌の感染によって歯茎に炎症が起き、歯を支える骨が溶ける疾患です。歯と歯茎の境目にある歯周ポケットに多くの細菌が蓄積することで歯肉の縁が赤くなったり腫れたりします。

痛みは出ないことがほとんどです。そのため、放置する方が多いかもしれませんが、進行すると膿が出たり歯がぐらついたりするようになります。さらに進行すると、歯を抜かなければならない事態を招くこともあります。

歯周病予防に効果がある歯磨きの仕方

歯周病予防に効果がある歯磨きの仕方を教えてくれる歯科衛生士

では、歯周病を防ぐためにはどのように歯磨きをしたらよいのでしょうか。ここでは、歯磨きの5つのポイントをご紹介します。

歯磨きの回数

歯磨きを1日に何回すればよいのか疑問に感じている方もいるかもしれません。なかには歯磨きの回数が多ければ多いほど予防に効果があると思っている方もいるかもしれませんが、磨く回数はあまり重要ではありません。

いくら歯磨きの回数が多くても、磨き残しがあれば歯周病のリスクは高まります。そのため、1日に1回でもよいので丁寧に磨くことを意識してみてください。

時間がない方は1日3回歯磨きができなくても問題ありませんので、奥歯や歯と歯が重なり合っている部分など歯垢が溜まりやすい部分を丁寧に磨くようにしましょう。

歯磨きをするタイミング

歯周病菌は口に残った食べカスをエサにして増殖するため、食後に歯磨きをするのがよいといわれています。特に、食後30分~1時間後がベストなタイミングです。

「食事をした直後に磨いたほうがよいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、食事の直後は口腔内が酸性に傾いているため歯磨きをすると歯が傷つきやすくなります。そのため、食事が終わってから少し時間をおいたタイミングで歯磨きをするとよいでしょう。

なお、寝ている間は唾液の分泌量が減るため歯周病のリスクが高くなります。就寝前には特に丁寧に歯磨きを行うことが大切です。

歯ブラシの選び方

歯周病を予防するためには歯ブラシの選び方も重要です。ここでは、歯周病予防に役立つ歯ブラシ選びのポイントについて解説します。

ヘッド

大きなヘッドの歯ブラシを好む方も多いかもしれませんが、ヘッドの大きな歯ブラシは細かい部分に届きにくいため磨き残しが多くなりがちです。口腔内をすみずみまで丁寧に磨くには小さいヘッドのブラシのほうがよいでしょう。

持ち手

歯ブラシの持ち手によっては力が入りすぎることがあります。強く力を入れすぎると歯茎が下がる可能性があるため、実際に持ったときに余分な力が入らず、手にフィットするものを選びましょう。

毛先

歯ブラシの毛先には平らなものや尖ったものがあります。毛先が平らなものは効率よく歯を磨けますが、歯並びが乱れている方は細かい部分まで行き届くように毛先が尖ったタイプを選ぶのがよいでしょう。

硬さ

歯ブラシの毛の硬さには、かため・ふつう・やわらかめの3種類があります。

歯や歯ぐきに問題がない場合にはふつうの硬さの歯ブラシを選べばよいですが、歯茎に炎症が起きている場合にはやわらかめの歯ブラシを選ぶとよいでしょう。やわらかい歯ブラシであれば、歯茎への刺激を和らげることができます。

ブラッシング法

ここからは、歯周病予防に効果的なブラッシング法を4つご紹介します。

バス法

バス法とは、歯と歯茎の境目に45度の角度で歯ブラシの毛先を当てて小刻みにブラッシングする方法です。歯ブラシを小刻みに動かすことにより、歯周ポケット内にたまった歯垢を除去でき、歯茎のマッサージ効果も期待できます。

ローリング法

ローリング法は、歯ブラシの毛先を歯茎に当て、歯の先端に向かって回転させるように磨く方法です。このとき、歯茎を歯ブラシの毛先で圧迫してからかき出すのがポイントです。この方法も歯垢の除去や歯茎のマッサージ効果が期待できます。

スクラビング法

スクラビング法は、歯の側面に歯ブラシの毛先を90度の角度で当てて、左右に小刻みにブラッシングする方法です。歯と歯の間に付着した歯垢の除去に適しているでしょう。

フォーンズ法

フォーンズ法は、歯を噛みあせた状態で歯に歯ブラシの毛先を90度の角度で当てて、円を描くようにクルクルと動かして磨く方法です。このとき、上下の歯を一緒に1本ずつ丁寧に磨きましょう。この方法は、幼児や高齢者の歯磨きに適しています。

歯ブラシ以外で活用したい補助清掃用具

歯ブラシ以外にも、必要に応じて補助清掃用具を使用することで歯ブラシでは届かない部分に付着した歯垢を取り除くことが可能です。積極的に活用するとよいでしょう。歯磨きの際に活用したい補助清掃用具は、以下のとおりです。

歯間ブラシ

歯間ブラシとは、針金の芯の周りに細かい毛がたくさんついた小さなブラシのことです。歯間ブラシを歯と歯の間のすき間に入れ、往復させながら動かして汚れを落とします。主に、歯と歯の間が大きく開いている場合に使用することが一般的です。

歯間ブラシにはさまざまなサイズがあるため、歯科医院で自分に合ったサイズを選んでもらうとよいでしょう。

デンタルフロス

デンタルフロスは、歯と歯のすき間を磨くための糸状のものです。デンタルフロスを30cm程度の長さに切り、両手の中指に巻き付けてから人差し指と親指で持って動かします。人差し指と親指で持つときには、2~3cmの張りをつくると歯間に入れて動かしやすいでしょう。

タフトブラシ

タフトブラシとは、毛束の小さい歯ブラシです。主に、歯ブラシが届きにくい奥歯や歯と歯が重なった部分などに使用します。コンパクトで毛先が尖っているため、小回りを利かせて磨きやすいのが特徴です。

歯周病を予防するために歯磨き以外で大切なこと

栄養バランスの取れた食事

歯周病を予防するためには、歯磨き以外にも生活習慣を見直すことが大切です。ここでは、歯磨き以外でできる歯周病の予防法について解説します。

栄養バランスのとれた食事を心がける

歯周病を予防するためには、栄養バランスのとれた食事を心がけることが大切です。やわらかいものや甘いものばかりを食べていると、歯周病菌のエサとなるプラークが増えやすくなります。また、食事する時間や栄養バランスに偏りがあると免疫力が低下しやすくなるでしょう。

免疫力が低下すると口腔内の環境だけでなく全身の健康状態に影響を与える可能性があるため、食生活が乱れている方は見直すことが大切です。

特に、タンパク質を摂るとよいでしょう。歯茎はコラーゲン繊維でできており、コラーゲンはタンパク質の一種です。そのため、タンパク質を積極的に摂取するとお口の中の健康維持と歯周病の予防につながるでしょう。

アルコールやたばこを控える

たばこに含まれるニコチンは、血管を収縮させて歯茎の血行を悪くすることがわかっています。また、たばこの煙に含まれる一酸化炭素によって歯茎への酸素供給が妨げられると、酸素不足の状態になります。

歯茎や歯の周囲に酸素や栄養が行き渡らなくなると細菌への免疫力が低下するため、結果的に歯周病になるリスクが高まるのです。

ダラダラ食べをやめる

ダラダラ食べをしていると、口腔内が酸性に傾く時間が長くなります。その結果、歯周病菌が活性化しやすくなるため注意が必要です。

仕事や家事の合間などに、チョコレートやアメなどをこまめに口にすることが多い方や甘い飲み物を飲むことが多い方は、歯周病のリスクが高くなるでしょう。

間食をしたり甘い飲み物を飲んだりする際には、あらかじめ量を決めてください。また、食べたり飲んだりしたあとには忘れずに歯磨きをしましょう。

ストレスや疲れをためない

歯周病は細菌感染症ですので、免疫力が低下していると歯周病菌が活性化します。そのため、十分な睡眠をとり、ストレスや疲れを溜めないように意識することが大切です。

普段からストレスが溜まっていると感じる方は瞑想や軽い運動などを行い、リフレッシュできる時間をつくるようにしましょう。

歯科医院で定期検診を受ける

歯周病を防ぐためには生活習慣の見直しだけでなく、定期的に歯科検診を受けることも重要です。毎日しっかりと歯磨きをしているつもりでも、ふだんの歯磨きですべての汚れを落としきることはできません。

また、歯垢が石灰化して歯石になると、歯ブラシでは除去できません。そのため、歯科医院でクリーニングを受け、歯磨きでは落とせない汚れを取り除いてもらうことが大切です。

定期検診ではブラッシング指導が行われることも多いため、自分のセルフケアを見直すよい機会にもなるでしょう。

まとめ

歯周病予防をしている家族

歯周病を予防するためには、しっかりと歯磨きをして口腔内に蓄積した歯垢を除去することが大切です。毎日歯磨きをしているつもりでも、磨き残しがあったり正しいケアができていなかったりすることもあるでしょう。

そのため、定期的に歯科医院でチェックやクリーニング、ブラッシング指導を受けることも効果的です。歯茎の状態が気になる方や自分に合ったセルフケアの方法が知りたい方は、歯科医院で相談しましょう。

歯周病にお悩みの方や歯周病を予防したいとお考えの方は、東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、子育て中のママとお子様に優しいクリニックを目指して、根管治療や入れ歯治療、ホワイトニング、小児歯科などさまざまな診療を行っています。診療案内ページもぜひご覧ください。

ゆずり葉歯科

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