妊娠中・授乳中でもホワイトニングはできる?リスクと代替方法も解説

2024年07月24日(水)

こんにちは。東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」です。

ホワイトニングして綺麗な口元になった人

ホワイトニングは自分の歯を白くできるため人気があります。妊娠中や授乳中でも「ホワイトニングで歯を白くしたい」と希望される方は少なくありません。

この記事では、妊娠中や授乳中にホワイトニングを行ってもいいのか解説します。妊娠中や授乳中にホワイトニングを行うリスクと、ホワイトニング以外の歯を白くする方法についても説明するので、ぜひ参考にしてください。

妊娠中でもホワイトニングはできる?

妊娠中の女性

妊娠中にも歯の色が気になり、ホワイトニングを希望される方は少なくありません。

しかし、基本的に妊娠中にホワイトニングはしないほうがいいでしょう。ホワイトニングの薬剤には過酸化水素や過酸化尿素が含まれており、これらの成分が胎児にどの程度影響するか明確になっていないからです。

安全性が確立していないため、多くの歯科医院では妊娠中の方にホワイトニングを勧めることはありません。患者さまが希望したとしても、施術を断る歯科医院がほとんどでしょう。

そのほかにも、妊娠中はホルモンバランスの変化からお口の環境が乱れやすいです。悪阻が酷ければ、歯磨きが難しいこともあるでしょう。さまざまな理由から、妊娠中は虫歯や歯周病に罹りやすい状態といえます。

お口の環境が安定していない状態でホワイトニングを行うと、粘膜が炎症を起こしたり知覚過敏のような痛みが出やすかったりします。妊娠中は、胎児への影響やお口のトラブルを避けるためにもホワイトニングはしないほうがいいでしょう。

授乳中でもホワイトニングはできる?

授乳中の女性

授乳中も、妊娠中と同じくホワイトニングを避けたほうがいいでしょう。過酸化水素や過酸化尿素が、母乳を介して赤ちゃんに影響する可能性があるためです。

今のところ、授乳中にホワイトニングを行うことでどれほど赤ちゃんに影響があるのかはっきりしていません。「授乳中にホワイトニングを行っても安心」と言い切れないため、授乳中のホワイトニングは勧められません。

ホワイトニングを希望する場合も、授乳期間が終了するまで我慢する必要があります。

妊娠に気づかずにホワイトニングを受けてしまったら

患者に説明している医師

妊娠中・授乳中にホワイトニングをすることは避けたほうがいいですが、妊娠していることに気付かずホワイトニングを受けたケースもあるでしょう。妊娠中や授乳中にホワイトニングをしないほうがいいということを知らず、自分でホームホワイトニングをしてしまうケースもあるかもしれません。

1回程度のホワイトニングであれば、胎児や乳児への悪影響はそれほどないとされています。そのため、もし知らずにホワイトニングをした場合もそれほど気にしなくていいでしょう。

ただし、気付いた時点でホワイトニングを中断してください。数回ホワイトニングを繰り返したなど心配なことがある場合は、歯科医師やかかりつけの産婦人科医に相談しましょう。

妊娠中・授乳中にホワイトニングができない場合の対処法

ホワイトニングをしている女性

妊娠中や授乳中はホワイトニングを避けたほうがいいため、多くの歯科医院で施術は行っていません。どうしても歯の色を白くしたい場合は、以下の方法を試してみるといいでしょう。

  • ホワイトニングサロンでのホワイトニング
  • 市販のホワイトニンググッズを試す
  • 歯科医院でクリーニングを受ける
  • 着色しやすい飲食物を避ける

それぞれの対処法について解説します。

ホワイトニングサロンでのホワイトニング

ホワイトニングサロンでのホワイトニングでは、過酸化水素や過酸化尿素のような過酸化物を使用しません。そのため、妊娠中や授乳中であってもホワイトニングの施術を受けられます。

ただし、歯科医院でのホワイトニングは過酸化物を使用しているため漂白効果を期待できますが、ホワイトニングサロンでは漂白効果を期待できません。着色を分解して除去する効果にとどまるため、歯自体が白くなることはないのです。

本来の自然な歯の白さを取り戻したい方であれば、十分に対応可能でしょう。

また、ホワイトニングサロンでは自分で施術を行う必要があります。お客さまのお口の中に触れる行為は歯科医師や歯科衛生士の国家資格を有する方しかできないので、ホワイトニングサロンでは、お客さま自身が施術を行うことになります。

ホワイトニングサロンによっては、妊娠中や授乳中の施術を断っているケースもあるので、事前に確認しておくといいでしょう。

歯科医師が在籍しているホワイトニングサロンであれば過酸化物を取り扱えるため、過酸化水素や過酸化尿素を用いたホワイトニングを行っている場合もあります。使用される薬剤についてもチェックしておき、過酸化水素や過酸化尿素が使われている場合は避けてください。

市販のホワイトニンググッズを試す

妊娠中や授乳中は、市販のホワイトニンググッズでケアするのも良いでしょう。市販のホワイトニンググッズには、ホワイトニング効果がある歯磨き粉や歯のマニキュアなどがあります。自分が取り入れやすいグッズを選択するといいでしょう。

ただし、海外製のホワイトニンググッズには過酸化水素が含まれているものが多くあるため注意が必要です。トラブルを防ぐためにも、妊娠中や授乳中は海外製のホワイトニンググッズは避けたほうがいいかもしれません。

ホワイトニンググッズの成分に心配がある方は、歯科医師に確認してみてください。

歯科医院でクリーニングを受ける

歯科医院でクリーニングを受けると着色汚れを除去できるため、本来の歯の白さを取り戻せます。着色による歯の黄ばみが気になっている方は、歯科医院でクリーニングを受ければ改善できるでしょう。

歯のクリーニングは妊娠中・授乳中に受けても問題ありません。歯科医院のクリーニングには、PMTCというものがあります。PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningのことで、プロによる専用の機器を用いたクリーニングを指します。

歯垢や歯石を除去し歯の表面を磨き上げることで、虫歯や歯周病を予防する目的があります。ご自宅でのセルフケアでは除去しきれない細かな汚れまで徹底的にきれいにできるため、クリーニング後は爽快感も得られます。

虫歯や歯周病の予防にもなるため、お口の環境が不安定になりやすい妊娠中・授乳中は定期的にPMTCを受けるとよいかもしれません。

着色しやすい飲食物を避ける

着色しやすい飲食物を避けることで、着色による歯の黄ばみを予防できます。妊娠中・授乳中は歯科医院でのホワイトニングを受けられないため、着色しないよう気をつけることでご自身の自然な歯の白さをキープできるでしょう。

ホワイトニングができない時期だからこそ、妊娠が分かったら着色しないよう心がけておくといいかもしれません。着色を防ぐことで、授乳期間が終わるまで歯の色で悩むこともなくなるでしょう。

しかし、着色しやすい飲食物を完全に避けることは難しいです。そのため、飲食後に歯磨きをすることを徹底すれとよいでしょう。飲食物による着色を避けられます。

外出先などで歯磨きが難しい場合は、うがいするだけでも効果があります。

まとめ

白い歯の女性

妊娠中や授乳中も「歯の色を白くしたい」と希望される方が多いですが、妊娠中・授乳中のホワイトニングはおすすめできません。歯科医院で行われるホワイトニングには過酸化水素や過酸化尿素が含まれており、胎児や乳児への影響がはっきりしていないからです。

妊娠中も授乳中も、胎児や乳児に悪影響を与える可能性があるため歯科医院ではホワイトニングを行えません。妊娠中や授乳中に歯の色を白くしたいのであれば、過酸化物を取り扱っていないホワイトニングサロンに通うか、歯科医院でクリーニングを受けましょう。

歯磨き粉など市販のホワイトニンググッズを使用するのもいいでしょう。着色しやすい飲食物を避けたり、セルフケアを丁寧に行ったりすることで、歯の着色を避けられます。

妊娠中や授乳中にホワイトニングをした場合はすぐに中断し、歯科医師や産婦人科医に相談しましょう。

ホワイトニングを検討されている方は、東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、子育て中のママとお子様に優しいクリニックを目指して、根管治療や入れ歯治療、ホワイトニング、小児歯科などさまざまな診療を行っています。診療案内ページもぜひご覧ください。

ゆずり葉歯科

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