虫歯の治療法と放置するリスク、費用を徹底解説!

2024年09月04日(水)

こんにちは。東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」です。

虫歯になった歯

虫歯は、進行度に応じてCO~C5に分類され、進行度ごとに治療法や治療範囲が異なります。初期の虫歯であれば特に治療が必要ない場合も多いですが、症状が進むと大掛かりな治療が必要になるでしょう。最悪の場合には、抜歯が必要になります。

また、治療費は治療方法だけでなく、治療に用いる素材によって変動します。それぞれの素材ごとにメリット・デメリットがあるので、金額だけで判断せずご自身に合うものを選びましょう。

今回は、虫歯の治療法だけでなく、放置するリスクや治療にかかる費用も含めて詳しく紹介します。

虫歯の治療法

虫歯治療を受けている患者

歯は、歯茎から上の歯冠部と、歯茎に覆われた歯根部から構成されています。歯冠部は、外側から順にエナメル質・象牙質・歯髄の3層構造です。口の中には、常に様々な種類の細菌が数多く住んでおり、虫歯や歯周病の原因となる病原菌も含まれます。

特に、虫歯の原因となるのはミュータンス菌がよく知られています。ミュータンス菌は、口内に残った糖分を餌に増殖する際に酸を作り出します。ミュータンス菌が発生させる酸によって歯が溶かされた状態が、虫歯です。

虫歯の進行度ごとに選択する治療法は異なります。主な治療法は、以下のとおりです。

フッ素塗布・ブラッシング指導

歯の表面に穴が空いていない、ごく初期の虫歯であればフッ素塗布で改善できる可能性があります。フッ素は、歯の再石灰化を促し、初期の虫歯を治す手助けをします。

また、ブラッシング方法が適切でなければ虫歯が悪化するので、正しい磨き方を指導します。患者さまにあった歯ブラシや補助道具の選び方・使い方などもアドバイスされるでしょう。

歯を削る

虫歯が進行して歯に穴が空いた状態であれば、虫歯部分を削ります。削る範囲は虫歯の進行度によって異なり、虫歯が悪化していればしているほど天然歯を多く削らなければなりません。

削る範囲が小さい場合は、治療後詰め物で歯を補修します。虫歯が大きく進行していて天然歯を多く削った場合は、被せ物をして歯を補います。

根管治療

神経まで虫歯が達している場合は、根管治療を行います。根管治療では、感染した神経や血管を除去し、根の部分を消毒して密封します。根管内を清潔にするためには複数回の通院が必要で、非常に慎重に処置を進めます。

抜歯

虫歯が重度に進行し、歯の修復が不可能と判断された場合には、抜歯を選択します。抜歯後は、ブリッジやインプラント、入れ歯などで欠損を補います。

虫歯を放置するとどのようなリスクがある?

虫歯を放置するとどのようなリスクがあるかイメージ

「虫歯があるかもしれない」と思っていても、歯科医院の受診をためらう方は少なくありません。

しかし、虫歯を放置するとさまざまなリスクが生じます。ここでは、虫歯を放置するリスクをご紹介します。

痛みを感じるようになる

虫歯が歯の表面から内部へ進行するにつれて、痛みは増していきます。最初は時々痛むだけですが、何をしていても痛むようになるでしょう。

口臭がひどくなる

虫歯があるということは、口腔内に病原菌が住み着き増殖しているということです。細菌の増殖によって、口臭が発生・悪化することもあるでしょう。重度の虫歯であれば歯髄(歯の神経や血管を含む組織)が腐敗し始めるので、その臭いも加わります。

歯磨きやうがいをしても口臭が改善しない場合には、虫歯が原因の可能性もあるでしょう。

治療にかかる期間と費用が増える

軽度の虫歯であれば、歯の表面を削って詰め物を詰めれば治療が完了します。

しかし、放置して虫歯が進行すると、根管治療が必要です。根管治療は1ヶ月ほどの期間がかかることが多く、通院や費用の負担が増加するでしょう。

根管治療をしても改善される見込みがない場合は抜歯を行いますが、この場合ご自身の歯を失うことになります。

他の病気を引き起こすことがある

歯の炎症が顎にまで達すると、骨膜炎・骨髄炎などを呼ばれる顎の骨の炎症を起こします。炎症が悪化すると、ひどい痛みが生じるだけでなく骨が壊死します。

さらに、虫歯は歯の周囲に症状が出るだけでなく、全身疾患につながる可能性があります。炎症の原因となる細菌が血管に入り込み、全身をめぐると様々な部位で炎症を引き起こすのです。

虫歯治療にかかる費用

虫歯治療にかかる費用イメージ

虫歯治療にかかる費用は、行う処置によって異なります。

フッ素塗布の費用

フッ素塗布は初期の虫歯に対する処置で、保険が適用されれば安価に受けられます。一般的な歯科医院でのフッ素塗布は1回あたり数百円から1,000円程度でしょう。

虫歯の予防効果が高いですが、定期的な塗布が推奨されます。

詰め物・被せ物の費用

詰め物や被せ物の費用は、選択する素材によって大きく変動します。保険適用の素材の場合の費用の相場は、以下のとおりです。

  • コンポジットレジン:1,500〜3,000円
  • 銀歯:2,000~3,500円

保険が適用される素材は安価ですが、さまざまなデメリットがあります。

コンポジットレジンは歯に近い色の素材ですが、耐久性が低いため奥歯の被せ物としては使えないかもしれません。吸水性があるため、使用していると変色していくこともデメリットでしょう。

銀歯は金属なので割れるリスクは低いですが、見た目が目立ったり、金属アレルギーのリスクがあったりします。

審美性・機能性の高いセラミックなどを選ぶと、保険適用外となるので費用の負担が増加します。自由診療の素材の費用相場は、以下のとおりです。

  • オールセラミック:6~15万円
  • ハイブリッドセラミック:2〜3万円
  • ジルコニア:4~15万円
  • ゴールド:4~10万円

オールセラミックは、100%セラミックでできた詰め物・被せ物です。天然歯が持つ艶や透明感を再現でき、色調も細かく調整できるので非常に自然に仕上がります。

ハイブリッドセラミックは、歯科用プラスチックとセラミックを混ぜた素材です。プラスチックが混ざっているので費用を抑えられますが、他のセラミック素材と比べると変色しやすいなどのデメリットがあります。

ジルコニアは、人工ダイヤモンドと呼ばれるほど硬度が高い素材です。奥歯や歯ぎしり・食いしばりがある方でも使用可能ですが、天然歯よりも硬いので噛み合う歯を傷つけるリスクがあるでしょう。

ゴールドは、金歯とも呼ばれています。銀歯よりも生体親和性が高く、金属アレルギーのリスクが低いです。必ず金属アレルギーにならないというわけではないので注意は必要でしょう。

素材ごとに硬度や審美性などの特徴が異なるので、ご自身の希望を叶えられるものを選択しましょう。

根管治療の費用

根管治療は、保険適用であれば1回あたり3,000円から5,000円程度が一般的です。

ただし、治療は複数回にわたることが多いため、最終的な費用は1万円から2万円程度になるでしょう。また、治療後には被せ物で歯を補う必要があるので、その費用もかかります。

抜歯の費用

抜歯の費用は、抜歯の難易度によって異なります。通常の抜歯であれば保険適用で3,000円から5,000円程度でしょう。難易度の高い親知らずの抜歯や手術が必要なケースでは、1万円から数万円かかることもあります。

抜歯後の補綴治療(ブリッジ、インプラントなど)も含めると、トータルの治療費はさらに高額になります。

まとめ

虫歯が治り健康な歯の女性

虫歯の治療法は、虫歯の進行度によって大きく異なることがわかりました。ごく初期の虫歯であれば特に治療の必要はなく、ブラッシング方法の改善とフッ素塗布で改善できる可能性があります。

しかし、進行すると歯を削って詰め物・被せ物をしたり、根管治療が必要になったりします。治療が大がかりになればなるほど、治療にかかる期間や費用は増加します。

早期に虫歯を見つけられれば簡単な治療で改善でき、治療費も抑えることができるのです。痛みなどの症状が出てから歯科医院を受診するのではなく、定期的にメンテナンスを受けて口内を健康に保ちましょう。

虫歯治療を検討されている方は、東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、子育て中のママとお子様に優しいクリニックを目指して、根管治療や入れ歯治療、ホワイトニング、小児歯科などさまざまな診療を行っています。診療案内ページもぜひご覧ください。

ゆずり葉歯科

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