MFT(口腔筋機能療法)とは?行う内容やメリット、デメリットも

2025年04月02日(水)

こんにちは。東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」です。

MFTのトレーニングをする子供の口元

MFT(口腔筋機能療法)とは、口の周りの筋肉を鍛え、正しい舌の動きや口腔習慣を身につけるためのトレーニングです。歯並びや噛み合わせ、さらには発音や呼吸にも大きく関係するため、歯科矯正の一環として取り入れられることが増えています。

この記事では、MFTとは何か、どのような内容のトレーニングを行うのか、そしてメリットやデメリットについて詳しく解説していきます。また、MFTの費用についても触れるので、興味がある方はぜひ参考にしてください。

歯並びに影響を及ぼす癖

歯並びに影響を及ぼす頬杖は癖の男の子

歯並びは、遺伝的な要因だけでなく、日常生活の癖の影響も受けます。特に、幼少期の癖が歯並びに与える影響は大きく、長年の癖が原因で歯並びが悪くなるケースも少なくありません。

ここでは、歯並びに悪影響を与える代表的な癖について紹介します。

口呼吸

口呼吸は、歯並びに影響を与える習慣の一つです。通常、人間は鼻で呼吸をしますが、口呼吸の癖がついていると、舌の位置が下がり、歯列のバランスが崩れることがあります。特に、上顎が狭くなると、出っ歯や受け口の原因になる可能性があります。

また、口呼吸は口の中を乾燥させるため、虫歯や歯周病のリスクも高めます。

指しゃぶり

乳幼児期の指しゃぶりは自然な行動ですが、長く続くと歯並びや顎の成長に影響を与えます。特に、4歳以降も指しゃぶりを続けていると、上顎が前に突き出し、開咬や出っ歯になるリスクが高くなります。

指を吸う力が強いと、歯だけではなく、顎の骨の形にも影響を与えることがあります。

頬杖

頬杖をつく癖も、歯並びに影響を与えることがあります。片方の頬杖を頻繁につくと、顎が左右どちらかにずれ、顔の歪みや噛み合わせの不調を引き起こす原因になります。また、顎にかかる圧力によって歯列が変化し、歯が傾くこともあります。

唇を噛む癖

唇を噛む癖や、飲み込むときに唇を強く閉じる癖も、歯並びに影響を与えることがあります。特に、下唇を噛む癖があると、前歯が押し出され出っ歯になる可能性が高くなります。こうした癖は無意識に行っていることが多いため、注意が必要です。

MFT(口腔筋機能療法)とは

MFT(口腔筋機能療法)とは何か紹介する歯科衛生士

MFT(口腔筋機能療法)は、口周りの筋肉を正しく機能させるためのトレーニングです。舌や唇、頬の筋肉のバランスを整えて、正しい嚥下(えんげ)や呼吸、発音を促し、歯並びや噛み合わせを改善することを目的としています。

MFTは、歯の矯正と併用されることが多く、歯並びの乱れの根本的な原因を改善するための補助的な治療法としても注目されています。

歯並びが悪くなる原因の多くは、遺伝的な要素だけではなく、舌や口の周りの筋肉の使い方に関係しています。例えば、舌の位置が正しくないと、前歯が押し出されて出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間ができたりする原因になります。

また、口呼吸が習慣化していると、口の周りの筋肉がうまく機能せず、顎の発育にも影響を与えることがあります。MFTではこうした悪習慣を改善し、正しい口腔機能を身につけることを目指します。

MFTのメリット

MFTのメリットのイメージ

MFT(口腔筋機能療法)は、歯並びや口腔機能の改善を目的としたトレーニングですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、MFTの主なメリットについて詳しく解説します。

歯並びが改善される

MFTを行うことで、舌や口の周りの筋肉の使い方が改善され、歯並びが整いやすくなります。矯正治療と併用すると、治療の効果を最大限に引き出せ、より短期間で安定した歯並びを得ることができます。

また、矯正後の後戻りを防ぐ効果も期待できるため、長期的な歯列の安定につながります。

口呼吸が改善される

口呼吸の習慣があると、口の中が乾燥しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。また、口を開けたままの状態が続くと、顎の発育にも悪影響を及ぼします。

MFTでは、正しい舌の位置や唇の閉じ方を学ぶことで、鼻呼吸が習慣化し健康的な呼吸ができるようになります。

正しい嚥下(飲み込み)を習得できる

舌の位置や動きが適切でないと、食べ物を飲み込むときに不自然な力がかかり、歯並びに影響を与えることがあります。MFTでは、正しい嚥下の仕方を身につけることで、歯を押し出すような動作を防ぎます。

これにより、開咬(前歯が噛み合わない状態)や出っ歯の進行を抑えることができます。

発音が明瞭になる

舌や唇の動きが不適切な場合、サ行やタ行などの発音が不明瞭になることがあります。MFTを通じて正しい舌の動きを学ぶことで、クリアな発音ができるようになり、滑舌の向上にもつながります。

特に、幼少期に発音の問題を抱えている場合、早めに改善することでスムーズな会話ができるようになります。

全身の健康にも良い影響を与える

MFTは口腔機能の改善だけでなく、姿勢や全身の健康にも良い影響を与えます。口呼吸が改善されると酸素の取り込みがスムーズになり、睡眠の質が向上することもあります。

また、舌の正しい使い方を学ぶことで、顔の筋肉のバランスが整い、フェイスラインが引き締まる効果も期待できます。

MFTのデメリット

MFTのデメリットのイメージ

MFT(口腔筋機能療法)は多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットや注意点も存在します。ここでは、MFTを始める前に知っておくべきポイントについて解説します。

効果が現れるまで時間がかかる

MFTは、舌や口の周りの筋肉を鍛え、正しい使い方を習得するトレーニング法です。効果はすぐには現れず、一定期間トレーニングを継続することが必要です。トレーニングを始めてから効果を実感できるまでには、数カ月から1年以上かかります。

特に、歯並びの改善を目的としている場合、矯正治療と併用しながら、長期的に取り組むことが求められます。

効果に個人差がある

MFTの効果は個人によって異なります。舌や口の筋肉の状態、年齢、習慣の程度などによって、効果が出やすい人とそうでない人がいます。特に大人の場合、長年の癖が定着しているため、改善に時間がかかることが多いです。

また、骨格に問題がある場合は、MFTだけでは根本的な解決にならず、矯正治療や外科的処置が必要になるケースもあります。

MFTではどのようなことをする?

MFTではどのようなことをするのか疑問を持つ男の子

MFT(口腔筋機能療法)では、舌や口の周りの筋肉を鍛え、正しい口腔機能を習得するためのさまざまなトレーニングを行います。これにより、歯並びや噛み合わせの改善だけでなく、発音や呼吸の質を向上させることが期待できます。

以下では、具体的なトレーニング内容について解説します。

舌の正しい位置を意識するトレーニング

MFTの基本となるのが、舌の正しい位置を意識するトレーニングです。舌は、上顎の前歯のすぐ後ろの部分(スポットと呼ばれる位置)に軽く触れているのが理想とされています。

低位舌や舌突出癖がある場合は、舌が下がっていたり前歯を押していたりするため、スポットを意識する練習を行います。例えば、舌をスポットに置き、そのままの状態で数秒キープすることで、正しい舌の位置を覚えられます。

また、舌先をスポットにつけたまま口を開閉する運動を行うことで、正しい舌の位置を維持する筋力を強化できます。

正しい飲み込み方を学ぶトレーニング

嚥下の際に舌を前に押し出す癖があると、歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。これを改善するために、水を一口含み、舌が前に出ないように意識しながら飲み込む練習を行います。

さらに、ストローを使って飲み物を飲むことで、舌の動きをコントロールしながら嚥下する感覚を身につけられます。

口周りの筋肉を鍛えるトレーニング

口の周りの筋肉を鍛えるためのトレーニングも重要です。口呼吸が習慣化している人は、唇や頬の筋肉が弱く、これを改善することで自然と鼻呼吸ができるようになります。例えば、唇を軽く閉じた状態で数秒間キープすることで、口輪筋を鍛えられます。

また、ストローを唇だけでくわえて吸う動作を行うことで、唇の筋力を強化できます。風船を膨らませることで、口の周りの筋肉全体を鍛える方法もあります。

舌の筋力を鍛えるトレーニング

舌の筋力を鍛えることも、MFTの重要な要素の一つです。舌の筋力が弱いと、正しい位置をキープすることが難しくなります。これを改善するために、舌を口の中でぐるぐる回す運動を行い、舌の筋力を強化します。

発音を改善するトレーニング

発音の改善を目的としたトレーニングも行われます。発音が不明瞭になりやすいサ行やタ行、ラ行の発音を意識しながら繰り返し発声することで、正しい舌の使い方を身につけられます。

また、鏡を見ながら正しい舌の位置を確認しつつ発音を行うことで、自分の動きを客観的に把握しながら練習を進められます。

口呼吸を改善するトレーニング

口呼吸を改善するためのトレーニングもMFTの重要な要素です。鼻呼吸を習慣化するためには、まず自分が口呼吸になっていないかを意識し、適宜修正することが大切です。日常生活の中で口を閉じることを意識するだけでも改善につながります。

また、夜寝るときに口を軽く閉じるための専用テープを貼ることで、無意識のうちの口呼吸を防ぐ効果も期待できます。

MFTの費用

MFTにかかる費用のイメージ

MFTは、基本的に保険が適用されない自費診療となります。そのため、費用は歯科医院ごとに異なり、通院回数やトレーニング内容によっても変動します。

MFTの料金は、初回の診察費用と継続的なトレーニング費用に分けられます。

初回の診察では、舌や口腔周囲の筋肉の状態を評価し、必要なトレーニング内容を決定します。初診料は5,000円から1万円程度が相場で、歯科医院によってはより詳しい検査を行うために追加料金がかかることもあります。

実際のトレーニングは、個々の状態に応じて異なりますが、1回あたりの指導料は3,000円から1万円程度が一般的です。多くのクリニックでは、MFTを効果的に行うために複数回の受診を推奨しており、1カ月に1回程度のペースで通院することが多いです。

トレーニングの期間は6カ月から1年以上にわたることが多く、総額では5万円から20万円程度かかる場合もあります。

まとめ

MFTのトレーニングで発音が向上した男の子

MFT(口腔筋機能療法)は、舌や口の周りの筋肉を鍛え、正しい口腔機能を身につけることで、歯並びや噛み合わせの改善を目指すトレーニングです。歯並びの乱れの原因は遺伝的な要因だけでなく、口呼吸や舌の位置の悪さ、指しゃぶりなどの習慣にも大きく関係しています。

MFTを通じて、こうした癖を改善し、健康的な口腔環境を整えることができます。

MFTのトレーニング内容は、舌の正しい位置を意識するトレーニングや、正しい飲み込み方を学ぶ練習、唇や頬の筋肉を鍛える運動など、多岐にわたります。毎日の習慣として意識しながら継続することで、効果を実感しやすくなります。

ただし、即効性のある治療ではないため、長期的に継続する意識が大切になります。興味がある方は、専門の歯科医院やクリニックで相談し、自分に合った方法を選ぶとよいでしょう。

MFTを検討されている方は、東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、子育て中のママとお子様に優しいクリニックを目指して、根管治療や入れ歯治療、ホワイトニング、小児歯科などさまざまな診療を行っています。診療案内ページもぜひご覧ください。

ゆずり葉歯科

TEL 03-6661-0070

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