前歯をセラミックに!使用される素材と値段、治療の流れも解説!

2025年02月26日(水)

こんにちは。東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」です。

前歯をセラミックの歯にした女性のビフォーアフター

前歯は目立ちやすい部位で、自然な見た目を再現できなければ、お口だけでなくお顔の印象も悪くなることがあります。「前歯が変色している」「白くしたい」などのお悩みがある場合、セラミック治療を検討する方もいます。

長期にわたって美しい見た目を手に入れられますが、デメリットやリスクもあるため、あらかじめ理解しておきましょう。

この記事では、前歯をセラミックにするメリット・デメリット、使用できる素材とその値段について解説します。

前歯をセラミックにするメリット

前歯をセラミックにするメリットのイメージ

前歯をセラミックにするメリットは、以下のとおりです。

美しい見た目を再現できる

審美的に優れたセラミックには、以下の特徴があります。

  • 透明感がある
  • 自分の歯のようなツヤがある
  • 細かい色調の再現が可能
  • 歯の形態・サイズ・歯並びを調整できる

陶器素材を使用したセラミックは、素材そのものに透明感・ツヤ感があります。色の調整も細かく行えるため、周りの歯に合わせた見た目を再現できるのがメリットです。

また、セラミックの形態やサイズなども調整できるため、歯並びを美しくすることも可能です。例えば、歯と歯の隙間を埋めてすきっ歯を改善したり、歯の角度を変更して歯並びを整えたりできるのです。

ただし、元々の歯の位置や角度に影響を受けるため、大きく歯の位置を変えることはできません。また、お口の状態によっては神経の処置が必要になることがあります。

短期間で治療ができる

歯の色味を改善する治療には、ホワイトニングという方法もあります。歯のトーンアップができるものの、理想の白さを得るまでの期間が1〜3ヶ月と長いのがデメリットです。

セラミック治療では、歯を削ってセラミックを装着するので、最短で2~3回の通院で治療が完了します。数週間から1ヵ月程度という短期間で治療が終えられるのがメリットです。

耐久性が高く、変色しない

保険治療でも、白い詰め物や被せ物は選択可能です。

しかし、耐久性が低いため、欠けたり割れたりすることがあります。また、経年劣化により変色するため、美しさを長く保つことは困難です。

セラミックは、耐久性が高い上、経年劣化で変形・変色することがありません。長期にわたって美しい見た目を維持できるため、結果的に保険治療よりも経済的な場合もあるでしょう。

虫歯になりにくい

保険で使用するプラスチックや銀歯は、虫歯の再発率が高いといわれています。特に、銀歯は口内の温度変化や金属の溶け出しにより変形しやすく、さらに汚れを吸着しやすい特性もあることで、虫歯になりやすいです

セラミックは表面がツルツルしているので、汚れを寄せ付けません。さらに、耐久性・生体親和性の高さから、長期間使用しても変形しにくいです。長期にわたってお口の健康を守ることにつながるでしょう。

金属アレルギーの方でも使用できる

セラミックは金属を含まない素材なので、金属アレルギーの方でも使用可能です。また、歯茎が黒ずむリスクもないため、体に優しい安全な素材です。

ただし、メタルボンドという素材は金属を含むため注意しましょう。

前歯をセラミックにするデメリット

前歯をセラミックにするデメリットのイメージ

セラミックにはさまざまなメリットがありまが、デメリットやリスクも理解した上で治療法を検討することが大切です。

保険で治療できない

セラミック治療は、全額自己負担です。そのため、保険診療の素材よりも値段が高くなる傾向にあります。

割れることがある

セラミックは自分の歯と同程度の強度のため、普段の食事ではダメージを受けることはありません。

しかし、ボールが前歯に当たる、口元をぶつけるなどの衝撃を受けると、欠けたり割れたりすることがあります。また、歯ぎしり・食いしばりをする方の場合、選べるセラミックの素材が限られる場合があります。

健康な歯を削らなくてはいけない

セラミックは金属を使用しないため、強度を保つためにはセラミック自体を厚くする必要があります。セラミックの厚みを保つということは、歯を削る量が増えるということです。

そのため、セラミック治療を受けた後、歯がしみたり痛んだりする可能性があります。また、お口の状態によっては、神経を取る処置が必要になるケースもあります。

前歯に使用できるセラミックの素材と値段

前歯に使用できるセラミックの素材と値段のイメージ

セラミックの値段は、素材の種類によって異なります。ここでは、セラミックの種類ごとの特徴やそれぞれの値段について解説します。

オールセラミック

陶器素材のみを使用した詰め物や被せ物です。高い透明感と色調の再現性から、自分の歯と遜色のない美しい見た目に仕上げられます。

しかし、強い衝撃を受けると、破損することがあるので注意が必要です。特に、歯ぎしり・食いしばり癖がある方はリスクが高いため使用できないことが多いです。

オールセラミックの値段は、1本あたり約10~20万円です。

ジルコニア

セラミックの中で最も硬度の高い素材です。セラミックの審美性の高さと、耐久性の高さを兼ね備えているため、歯ぎしり・食いしばりをされる方でも使用可能なケースがあります。

ただし、天然歯よりも強度が高いため、噛み合う歯が欠けたり割れたりすることがあるリスクがあるので注意が必要です。ジルコニアの値段は、1本あたり約10~20万円です。

メタルボンド

金属の上に、セラミックを貼り付けた被せ物です。金属とセラミックを併用するため、耐久性に優れています。

しかし、金属アレルギーの方は使用できません。メタルボンドの値段は、1本あたり約10~15万円です。

ハイブリッドセラミック

歯科用プラスチックとセラミックを併用した素材です。プラスチックを混ぜ合わせているため、1本あたり約5~10万円と他の素材よりも値段を抑えられます。

ただし、変色のリスクがある上、強度が劣るのがデメリットです。

前歯をセラミックにする場合の治療の流れ

前歯をセラミックにするために診察を受ける様子

ここでは、一般的な前歯のセラミック治療の流れを解説します。

初診・治療計画の立案

まずは、患者様のお悩みや現状を把握するために、カウンセリングと精密検査を行います。お口の状態を確認後、使用できるセラミックの素材、治療期間、費用について相談します。

歯を削る

歯を削り、セラミックの土台の形を整えます。歯の状態によって治療工程が異なるため、確認しましょう。

健康な歯の場合

健康な歯の場合、まずは歯を削り、セラミックの土台作りを行います。神経のある歯の場合、麻酔を行ってから治療をすすめるのが一般的です。

過去に虫歯治療を行っている場合は、古い詰め物や被せ物をとり、新たに歯を削らなくてはいけません。歯の切削量を最小限に抑え、歯の健康を維持しながら治療を行います。

根管治療が必要な場合

歯を削る量が多く神経を残せない場合や、根の炎症が再発している場合は、根管治療が必要です。神経が生きている場合は、麻酔を行ってから治療を開始します。

歯を削って神経を露出させ、針金のような細い器具で神経を除去します。複数回通院して根管内を清潔にした後、薬剤を充填して土台を立てます。

仮歯の作成

土台の形が整ったら、その後は仮歯を作成します。仮歯は、見た目を回復するだけでなく、噛み合わせを最終確認する目的でも使用します。一定期間仮歯で過ごし、歯の見え方や噛み合わせの微調整を行います。

セラミックの作成・装着

セラミック作成のための型取り・色の決定を行います。セラミックが完成するまでの期間は、約1~3週間です。

セラミックが完成したら、噛み合わせや見た目を確認します。最終的な仕上がりを確認し、問題なければセラミックを装着して治療は終わりです。

メンテナンス

前歯のセラミックを長持ちさせるためには、治療後も定期的にメンテナンスを受けることが大切です。定期的にメンテナンスを受けることで、虫歯や歯周病を予防できます。

また、たとえトラブルが起きた場合でも、メンテナンスにより早期発見・早期治療が可能です。約3~6ヵ月に1回はメンテナンスを受けることを推奨しています。

まとめ

セラミックにした前歯の美しさに喜ぶ女性

前歯をセラミックにすることで、短期間で美しい歯を手に入れられます。耐久性が高いため、虫歯が再発することなく、長期にわたって白い歯を維持できるでしょう。

セラミック治療を検討されている方は、東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、子育て中のママとお子様に優しいクリニックを目指して、根管治療や入れ歯治療、ホワイトニング、小児歯科などさまざまな診療を行っています。診療案内ページもぜひご覧ください。

ゆずり葉歯科

TEL 03-6661-0070

〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-16-1

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