子どもがすきっ歯になる原因とリスク!治療の必要性も解説!

2024年07月31日(水)

こんにちは。東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」です。

すきっ歯イメージ

子どもの歯がすきっ歯になっていると気になる保護者の方が多いのではないでしょうか。子どもがすきっ歯になる原因にはさまざまあります。

今回は、子どもがすきっ歯になる原因とリスク、治療の必要性について解説します。子どものすきっ歯が気になる保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

すきっ歯とは

すきっ歯イメージ

すきっ歯とは、不正咬合の一種で、歯と歯の間に隙間がある状態を指します。空隙歯列(くうげきしれつ)とも呼ばれています。すきっ歯というと前歯に隙間があることをイメージする方もいるかもしれませんが、全ての歯が対象です。

子どもがすきっ歯になる原因

指をしゃぶっている子供

子どもがすきっ歯になるのには、いくつかの原因が考えられます。子どもがすきっ歯になる原因は、以下のとおりです。

成長過程によるもの

乳歯のすきっ歯は成長過程によるものであることが多く、この場合は全く問題がありません。

乳歯は永久歯よりも小さいです。そのため、子どもの顎の骨が成長していくに従って、歯と歯の間に隙間が空くことがあります。これは永久歯が生えてくるときに必要なスペースになるため、様子を見るようにしましょう。

逆に全く隙間のない状態だと、永久歯に生え変わったときにスペースが足りずに歯並びが悪くなってしまう可能性があります。この場合は、歯並びの経過を見ていく必要があります。

過剰歯や欠損歯がある

正常な状態と歯の本数が異なると、正常な歯並びが作られず、すきっ歯になることがあります。

過剰歯とは、正常な本数よりも余分に存在している歯のことを指します。過剰歯は生えてくる場合と歯ぐきに埋まったままの場合がありますが、いずれの場合も正常な歯並びが妨げられ、すきっ歯になることがあります。

また欠損歯は、その名の通り生まれつき歯が足りない状態です。欠損している歯の分だけ、スペースが余るので、すきっ歯になるリスクが高まります。

上唇小帯の異常

上唇小帯とは、上の前歯のちょうど真ん中の付け根にある筋のことを指します。上唇と歯ぐきを繋いでいますが、この筋が発達していて前歯の根本のあたりまで付着していると、歯と歯の間に隙間が空くことがあります。

上唇小帯は成長するにつれて徐々に短くなっていくことが多いですが、長く付着したままだと、すきっ歯になる可能性が高くなります。

すきっ歯になりやすい癖がある

歯並びに影響を与える癖が原因ですきっ歯になることもあります。例えば、舌で歯を前方に押す癖や上下の歯の間に舌を入れる癖、指しゃぶりなどの癖があるとすきっ歯になるリスクが高まります。

子どものすきっ歯を放置するリスク

子どものすきっ歯を放置するリスクイメージ

子どものすきっ歯を放置すると悪影響を及ぼします。永久歯への生え変わりまでのすきっ歯は、しばらく様子を見ても問題ありませんが、必ず経過観察をし、その後の状態によっては治療をしたほうが良いでしょう。

子どものすきっ歯を放置するリスクは、次の通りです。

虫歯や歯周病のリスクが高くなる

すきっ歯になっていると、歯と歯の間に食べかすが挟まりやすくなったり、汚れが溜まりやすくなったりします。汚れが溜まったままになると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

見た目が悪くなる

特に前歯のすきっ歯は、目立ちやすいため、見た目をコンプレックスに感じる方がいるかもしれません。見た目が気になって、口元を隠したり、大きな口を開けて笑えなくなったりするなど、人とのコミュニケーションに影響が出る可能性があります。

発音に影響が出る

すきっ歯だと歯と歯の間から空気が漏れるため、発音に影響が出やすくなります。サ行やタ行の発音をするときに影響が出やすく「滑舌が悪い」「聞き取りづらい」と思われる可能性があります。人とのコミュニケーションに影響が出る可能性もあるでしょう。

食事がしづらい

すきっ歯は、歯と歯の間に食べ物が挟まりやすいため、食事がしづらいと感じることがあります。すきっ歯により噛み合わせが乱れると、食べ物を噛み切りにくかったり、すりつぶしにくかったりすることもあるでしょう。

子どものすきっ歯は治療すべき?

子どものすきっ歯は治療すべきか考えている女性

乳歯のすきっ歯は、永久歯の生え変わりまでの時期であれば、すぐに治療をする必要はありません。永久歯が生える際にはスペースが必要になるためです。

しかし、永久歯の生え変わりが始まって、すきっ歯が改善されない場合は治療をしたほうがよいかもしれません。過剰歯や欠損歯、上唇小帯の異常が原因になっている場合には、早めに対処したほうが良いケースもあります。

適切な治療時期を見極めるためにも、定期的に経過観察をしていくのが良いでしょう。

子どものすきっ歯はどのように治療する?

ワイヤー矯正ですきっ歯治療をした子ども

子どものすきっ歯の治療は、原因を突き止めたうえで、次のような治療を行ないます。

外科的治療

すきっ歯の原因が、過剰歯の場合や上唇小帯の異常である場合には、外科的治療を行って原因を取り除きます。

過剰歯の抜歯

過剰歯が原因になっている場合には、抜歯を行います。場合によっては歯ぐきに埋まっている過剰歯を取り除くこともあります。過剰歯の位置や生え方にもよりますが、永久歯列がある程度完成してから抜歯をする場合は、その後矯正治療が必要になることもあります。

上唇小帯の切除

上唇小帯が長いままだと、すきっ歯の原因になります。このような場合には、上唇小帯を切除して短くする外科処置を行います。

上の真ん中の永久歯2本が生えてくる前に治療を行えば、すきっ歯になるのを防げる可能性があるため、適切な時期を見極めて治療をするのが望ましいでしょう。

矯正治療

すきっ歯になっている歯を正常な歯並びにするのに、最も有効な方法です。外科的治療と組み合わせて行うこともあります。矯正治療には、主にワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。すきっ歯の場合は、どちらの矯正方法も適応になります。それぞれについて解説します。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、歯にブラケットという装置を取り付け、そこにワイヤーを通して、歯並びを整えていく方法です。昔からある矯正方法で実績があります。矯正装置は固定式なので、自己管理の必要がありません。まだ自己管理が難しい子どもでも安心して治療を続けられるでしょう。

ただし、装置を付けていることが周囲から見てもわかるので、見た目を気にする子どもの場合は、目立ちにくいマウスピース矯正のほうが好ましい場合もあります。また、装置の隙間に食べかすや汚れが溜まりやすいので、保護者の方が仕上げ磨きをしてあげる必要があります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを装着して歯並びを整えていく方法です。決められた期間ごとに次の段階のマウスピースに交換して、徐々に歯を移動させていきます。装置が透明で目立ちにくいのが特徴ですが、取り外しができる装置なので自己管理が必要になります。

食事や歯磨きのとき以外はマウスピースを装着すること、決められた時期にマウスピースを交換することを守らなければなりません。そのため、自己管理が難しい年齢の子どもは、ワイヤー矯正のほうが向いている場合もあります。

癖を治すトレーニング

ここまでで解説したように、舌で歯を前方に押す癖や上下の歯の間に舌を入れる癖、指しゃぶりなどの癖があるとすきっ歯の原因になります。

これらの癖がある場合、癖がある状態で矯正治療を行なっても、再びすきっ歯になる可能性が高いです。そのため、癖を治すトレーニングを行うのが望ましいでしょう。

癖を治すためのトレーニングで代表的なものには、MFT(口腔筋機能療法)が挙げられます。MFTは歯科医院で受けることができます。また、子ども自身が癖を理解して、意識することで改善できることもあります。

無意識で行なっている癖を、気づいたらやめるよう大人が促してあげることも大切です。

まとめ

笑顔の子供

過剰歯や欠損歯、上唇小帯の異常などによってすきっ歯になることがあります。指しゃぶりなどの癖によってすきっ歯になることもあるでしょう。

子どものすきっ歯を放置すると、見た目が悪くなるだけでなく、虫歯や歯周病になるリスクが高まったり、発音や食事に影響が出たりします。

乳歯のすきっ歯は、正常の範囲内であることが多いですが、永久歯への生え変わりが始まってもすきっ歯の傾向にある場合は治療が必要になるでしょう。適切な時期に治療を開始することが大切です。すきっ歯が気になる場合には、歯科医院で経過を観察してもらいましょう。

小児矯正を検討されている方は、東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、子育て中のママとお子様に優しいクリニックを目指して、根管治療や入れ歯治療、ホワイトニング、小児歯科などさまざまな診療を行っています。診療案内ページもぜひご覧ください。

ゆずり葉歯科

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