子どものすきっ歯は自然に治る?主な原因7つと受診の目安を紹介!

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こんにちは。東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」です。

すきっ歯の子供

お子さんの前歯に隙間があると「このまま自然に閉じるのかな?」「将来の歯並びのために矯正が必要?」と不安になりますよね。

乳歯の時期の隙間は成長の証であることも多いですが、原因を放置すると将来の虫歯リスクや発音、見た目の悩みにつながる恐れもあります。

この記事では、すきっ歯の主な原因や自然に治るケース、受診すべき目安、具体的な治療法や家庭でできる癖の改善トレーニングについて分かりやすく解説します。

お子さんの今の状態を正しく理解し、様子見でよいのか判断したい方は、ぜひ参考にしてください。

すきっ歯(空隙歯列)とは

すきっ歯イメージ

すきっ歯は、歯と歯の間にすき間がある歯並びのことです。歯科では空隙歯列(くうげきしれつ)と呼ぶことがあります。

すきっ歯というと上の前歯の真ん中を思い浮かべがちですが、すき間は奥歯を含めたどの場所にも起こり得ます。どこに、どのくらいのすき間があるかで、原因や対応が変わることがあります。

子どもがすきっ歯になる原因

指をしゃぶっている子供

子どものすきっ歯には、成長の途中で一時的に起こるものと、原因があって続くものがあります。見た目だけで判断せず、背景を知ることが大切です。

成長過程によるすき間

乳歯の時期に見られるすきっ歯は、顎が成長して歯と歯の間に余裕ができることで起こる場合があります。乳歯は永久歯より小さいため、将来大きい永久歯が生えるための「場所づくり」として、すき間があるほうが自然なこともあります。

一方で、乳歯がきれいに隙間なく並んでいる場合は、永久歯に生え変わるときに場所が足りず、歯が重なって生える可能性もあります。

このため、乳歯の段階では「すきっ歯=悪い」とは限らず、経過を見る視点が重要です。

歯の本数の違いによる影響

本来より歯が多い場合や、反対に生まれつき歯が少ない場合は、歯並びのバランスが崩れてすきっ歯につながることがあります。

過剰歯は余分な歯がある状態で、歯ぐきの中に埋まったまま見えないこともあります。見えない過剰歯が永久歯の邪魔をして、前歯のすき間が閉じにくくなるケースがあります。

欠損歯は生まれつき歯の本数が少ない状態で、歯がない分だけスペースが余り、すきっ歯になりやすくなります。

上唇小帯の影響

上唇小帯は、上唇の内側と歯ぐきをつないでいる筋のような部分です。これが太かったり長かったりして、上の前歯の間に入り込む位置にあると、歯が寄りにくくなってすきっ歯が目立つことがあります。

上唇小帯は成長とともに目立ちにくくなることも多い一方で、退縮せずに残る場合は、すき間が閉じない原因になることがあります。

生活習慣や癖による力のかかり方

舌で前歯を押す癖や、上下の歯の間に舌を入れる癖、指しゃぶりが続くと、前歯が押し広げられてすきっ歯につながることがあります。癖は無意識に続きやすいため、歯並びを整えても元に戻りやすい要因になる点が注意です。

口呼吸と舌の位置の乱れ

口が開きやすく口呼吸が習慣になっていると、唇や頬、舌のバランスが崩れやすくなります。その結果、舌が前歯を押しやすい状態になり、すきっ歯や歯並びの乱れにつながることがあります。

歯と顎の大きさのアンバランス

顎が大きめで歯が小さめの場合は、歯が並ぶスペースが余りやすく、すきっ歯が残ることがあります。逆に顎が小さめで歯が大きい場合は、すきっ歯ではなくガタガタの歯並びになりやすい傾向があります。

乳歯の早期喪失によるすき間

虫歯やけがなどで乳歯が早く抜けると、周りの歯が動いてしまい、永久歯が生える場所のバランスが崩れることがあります。その結果、前歯のすき間が目立ったり、歯並びが乱れたりするケースがあります。

自然に治る可能性はある?受診の目安

歯科を受診する子供

子どものすきっ歯は、成長の途中で一時的に目立つことがあります。ただし、放ってよいケースと、早めに確認したいケースがあります。

発育空隙という一時的なすき間

乳歯が生えそろった頃から、顎の成長で歯と歯の間にすき間が出てくることがあります。これは発育空隙と呼ばれ、永久歯が生えるためのスペースとして必要になる場合があります。

前歯がスカスカに見える時期があっても、犬歯などが生えてくるにつれて自然に埋まっていくことも少なくありません。

混合歯列期に起こりやすい見た目の変化

乳歯と永久歯が混ざる時期は、歯の大きさが入れ替わる途中のため、すき間が目立ったり、逆に一時的にガタついて見えたりします。

この時期は見た目だけで判断しにくいので、定期検診で生え変わりの進み方を確認することが安心につながります。

早めの相談が向きやすいサイン

永久歯が生えてきても前歯のすき間がなかなか閉じない場合や、すき間が広がってきたと感じる場合は、一度歯科で原因を確認する価値があります。

また、上の前歯の間のすき間が強く目立つ場合は、過剰歯が歯ぐきの中に隠れていることもあるため、レントゲンでの確認が役立つことがあります。

家庭でできる見守りのポイント

すきっ歯そのものだけでなく、指しゃぶりが長く続いていないか、口がいつも開いていないか、舌で前歯を押すような癖がないかを一緒に見てあげると、原因の手がかりになります。

癖が疑われる場合は、叱ってやめさせるよりも、気づいたときに声をかけて一緒に改善を目指すほうが続きやすいことがあります。

子どものすきっ歯を放置するリスク

子どものすきっ歯を放置するリスクイメージ

成長の途中のすきっ歯は見守ることも多い一方で、原因があるすきっ歯を長く放置すると困りごとにつながる場合があります。起こりやすい影響を知っておくと判断しやすくなります。

虫歯や歯ぐきのトラブルの起こりやすさ

歯と歯の間にすき間があると、食べかすが入りやすくなります。歯ブラシだけでは取り切れない汚れが残ると、虫歯のリスクが上がったり、歯ぐきが腫れやすくなったりすることがあります。

すきっ歯があるお子さんは、年齢に合わせてフロスの練習を取り入れるとケアの質が上がります。

見た目の悩みと気持ちの負担

前歯のすきっ歯は目立ちやすく、本人が気にし始めると、笑うときに口元を隠したり、写真を嫌がったりすることがあります。歯並びの悩みは見た目だけでなく、自己肯定感や対人コミュニケーションにも影響することがあるため、気持ちの変化にも目を向けることが大切です。

発音のしにくさ

歯のすき間から息が抜けやすいと、サ行やタ行などが発音しにくくなることがあります。聞き返される経験が増えると、話すこと自体がストレスになる場合もあるため、気になるときは早めに相談すると安心です。

食べにくさと噛み合わせの乱れ

すきっ歯が大きいと、食べ物が挟まりやすくなり、食事中に気になってしまうことがあります。また、すき間の背景に噛み合わせの問題がある場合は、噛み切りにくさや噛む効率の低下につながるケースもあります。

子どものすきっ歯は治療すべき?

子どものすきっ歯は治療すべきか考えている女性

治療が必要かどうかは「今が乳歯の時期か」「永久歯が生え始めているか」と「原因があるか」で変わります。焦らず、判断の軸を持つことが大切です。

乳歯のすきっ歯の場合

乳歯のすきっ歯は、永久歯が生えるためのスペースとして自然に見られることがあります。この場合は、すぐに治療を始めず、定期検診で生え変わりの様子を見守ることが一般的です。

永久歯のすきっ歯の場合

永久歯が生え始めてもすき間が閉じにくい場合は、原因が隠れていることがあります。

過剰歯や欠損歯、上唇小帯の影響、癖による力のかかり方などは、早めに見つけておくと選べる対応が増える場合があります。

適切な時期の見極め

すきっ歯の治療は、歯の生え変わりと顎の成長に合わせて考える必要があります。自己判断が難しいため、定期的に歯科で経過観察を受け、必要に応じて検査を行いながら治療のタイミングを相談することが安心です。

子どものすきっ歯はどのように治療する?

ワイヤー矯正ですきっ歯治療をした子ども

すきっ歯の治療は、まず原因を確認し、その原因に合った方法を選びます。見た目だけを整えるのではなく、再発しにくい状態を目指すことが大切です。

原因確認のための検査

治療を考えるときは、見えている歯だけでなく、歯ぐきの中に過剰歯が隠れていないか、永久歯が正しく生える準備ができているかを確認します。レントゲンなどの検査で原因がはっきりすると、経過観察でよいのか、処置が必要かを判断しやすくなります。

外科的処置という原因への対応

すきっ歯の背景に過剰歯や上唇小帯の影響がある場合は、原因を取り除く処置が検討されます。

過剰歯の抜歯

過剰歯が原因の場合は、余分な歯を抜くことで、永久歯が正しい位置に動きやすくなることがあります。

過剰歯が歯ぐきの中に埋まっている場合は、状態に応じて取り出す処置が必要になることもあります。抜歯の時期や位置によっては、その後に矯正治療を組み合わせるケースもあります。

上唇小帯の切除

上唇小帯が太い、または長く付着していることで前歯が寄りにくい場合は、上唇小帯を短くする処置が選択肢になります。

上の前歯の永久歯が生える時期との兼ね合いがあるため、必要性とタイミングは診察で相談することが大切です。

矯正治療という歯の位置の調整

すきっ歯を閉じて歯並びを整える方法として、矯正治療が中心になります。原因への処置と組み合わせて行うこともあります。

ワイヤー矯正

歯に小さな装置を付け、ワイヤーの力で歯を動かしていく方法です。装置は基本的に付けたままなので、装着時間の管理が難しいお子さんでも治療を進めやすい利点があります。

一方で、装置の周りに汚れが残りやすくなるため、歯みがきの工夫や仕上げみがきが重要になります。また、装置が見えることを気にするお子さんもいるため、本人の性格や学校生活も踏まえて選ぶことが大切です。

マウスピース矯正

透明なマウスピースを装着し、段階的に交換しながら歯を動かしていく方法です。目立ちにくく、食事や歯みがきのときに外せるため、清掃性の面でメリットがあります。

ただし、決められた時間しっかり装着しないと計画通りに進みにくいことがあります。年齢や生活リズムによっては、固定式のほうが向いている場合もあります。

口や舌の癖へのアプローチ

舌で前歯を押す癖や指しゃぶり、口呼吸などが関係している場合は、歯を動かす治療と並行して癖の改善が重要になります。癖が残ったままだと、せっかくすき間が閉じても戻りやすくなることがあるためです。

歯科では、口の周りや舌の使い方を整えるトレーニングとしてMFT(口腔筋機能療法)を行うことがあります。

家庭では、無意識の癖に気づけるように優しく声をかけ、できた日を一緒に確認するなど、続けやすい形で支えることが効果的な場合があります。

まとめ

笑顔の子供

子どものすきっ歯は、成長の途中で一時的に見られることもあれば、過剰歯や欠損歯、上唇小帯、指しゃぶりや舌の癖、口呼吸などの原因で続くこともあります。

成長によるすき間であれば経過観察になることが多い一方で、原因があるすきっ歯を放置すると、食べかすがたまりやすく虫歯や歯ぐきのトラブルにつながったり、発音や食べやすさ、見た目の悩みに影響したりする可能性があります。

乳歯の時期は焦らず見守りつつ、永久歯が生え始めてもすき間が閉じにくい場合や、すき間が広がってきた場合は、歯科で原因を確認することが安心です。

必要に応じて、過剰歯の抜歯や上唇小帯の処置、矯正治療、癖の改善トレーニングなどを組み合わせて検討します。

お子さんのすきっ歯が気になるときは、定期検診のタイミングでも構いませんので、歯並びと生え変わりの状態を一度チェックしてもらうことをおすすめします。

小児矯正を検討されている方は、東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、子育て中のママとお子様に優しいクリニックを目指して、根管治療や入れ歯治療、ホワイトニング、小児歯科などさまざまな診療を行っています。診療案内ページもぜひご覧ください。

ゆずり葉歯科

TEL 03-6661-0070

〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-16-1

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