なぜお兄ちゃんばかり虫歯になるのだろう?
私が勤務医時代にみさせていただいていた、ご兄弟の話をしたいと思います
お兄ちゃんは真面目に歯磨き頑張っているのに、治療しても治療してもまた、虫歯になる
そして、通院が長引く、、、
変わって、次男君は定期的な年2回か3回の検診のみ
治療はしたことはないけど、 歯磨きもしない日もあったりでお兄ちゃんとは、違う感じ
なぜこんなに同じ兄弟で違うのでしょう?!
弟くん
お兄ちゃん
2人ともきれいに歯は並んでいますね、
特段困り事はないようにおもえますよね?!
何が違うと思いますか?
実は、、、
①上の前歯と下の前歯の位置関係
②唾液の緩衝能
がポイントですが、
ここでは①について書きたいと思います
上がお兄ちゃん
下が弟くんです
弟くんのように、下の歯を上の歯で3分の1ほど覆っているのが正しい姿
お兄ちゃんのように上の前歯と下の前歯がピッタリ合ってしまう噛み合わせを 切端咬合
といい、歯並びはキレイですが、リスクのある噛み合わせになり、要注意なんです
ではなぜ、要注意なんでしょうか?!
下顎が前に出ぎみで、本来は上の前歯が下の前歯の前にあるはずが、上下の前歯の先端がちょうど当たる状態のかみ合わせのことです
噛み合わせた時に前歯へ掛かる負担が大きくなるため、将来的に歯が欠けるリスクが大きくなります
乳歯の場合元々一定期間限定での使用になりますなら作りが脆いのです、歯に食事のたびにヒビを与えているのと同じですから、歯も欠けますし、小さな虫歯が進行するスピードも当然早くなってしまいます
•甘い物はコントロールして気をつけていたのにウチの子だけなぜこんなに虫歯になるのだろう?
•お友達は歯磨きしないで寝てしまうこともあると言うのに、なぜ虫歯にならないんだろう?
こんな風に悩まれている方や理不尽さが否めないとお考えの方は、もしかしたらお兄ちゃんと同じ噛み合わせかもしれませんね
切端咬合の場合、最悪の場合割れてしまうと歯を残すことが難しくなり、抜歯することになるケースもあります。そうなると抜けた歯の代わりに人工歯(補綴物)を入れる治療が必要となります。
その場合、同じ事がおきないようにするには、少し出っ歯気味に歯を作ってあげないといけなくなってしまいますので、そこも審美的な観点からも寂しくなってしまうことになるかもしれません。
永久歯で乳歯と同じ事を繰り返さないためにも、小さい頃からの矯正が必要になるとゆずり葉歯科では考えています。
大体、幼稚園の年中さんくらいからはじめていきたいですね!
切端咬合の治療方法として前歯だけよりも噛み合わせを全体的に改善する治療法が望ましいケースが多いです。治療時期としては、顎の成長期に矯正治療を行うことが最も望ましいと言われます。
11月の矯正日は11月25日(金)になります
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