その噛み合わせ、歯並びよいと安心してませんか?!
お子さんの唇をめくってみてください
下の歯はみえますか?
上の歯しか見えないのではありませんか?!
例えばこんな感じです↓
こういう状態のことを「過蓋咬合」とよび
咬み合わせが深い と私達はいいます
実はこういうお子さんはトラブルが多いので、要注意としてみています
実はこの過蓋咬合は不正咬合のの一つです
過蓋咬合が心配である3つの事柄
①顎関節症になりやすい
→下顎の動きが制限されてしまっているから
本来下顎は前方、側方、後方、など3次元での自由な運動をします。
過蓋咬合は上の前歯が下の前歯に覆いかぶさっている状態のため、下顎の前方への運動が大きく制限されることとなります。
前方への運動が制限されるどころか、後方部への圧迫力がかかることさえあります。
これが顎関節への負担となり、顎関節症を誘発するきっかけとなることがあるのです。
もちろん、すべての方がそうなるわけではありませんが、顎関節への負担となっているのは紛れもない事実です。
②下の歯が上の前歯後方の歯茎を噛み込む
これは本人の自覚があることが多い事柄です。
当然、良いことではありません。。。
一般的に、年々臼歯は少しずつ削れてきます。(咬耗・磨耗)
奥歯が咬耗・磨耗すると、下の歯の上顎前歯後方への噛み込みはより悪化します。
下の歯が歯茎ではなく、上の歯に接触している場合はその歯を突き上げることになります。
これは、上顎前歯の外側への傾斜を誘発します。(出っ歯が更にひどくなります)
➂前歯 奥歯の虫歯になりやすい、治療箇所も壊れやすい
過蓋咬合は上下の歯の咬み合わせが良くないため、前歯と奥歯に過度の力がかかりやすい傾向にあります
そのため、治療した後の歯もが壊れやすいですし、虫歯にもなりやすいです
前歯 奥歯の虫歯になりやすいです
過蓋咬合の原因は色々ありますが、最近のお子さんはこのタイプのお子さんが非常に多い印象です
小児歯科の先生や矯正の先生とお話しする機会があるとよく話題にのぼります
そのため、年齢(歯の生え変わりの段階)と原因を見極め、経過観察をしていき、タイミングを見計らって矯正を受けることをオススメしたいです
歯並び良いわ!うちの子は。
なんて、楽観視は禁物です