インビザライン・ファーストの治療期間はどれくらい?スムーズに進めるコツも

2025年10月29日(水)

こんにちは。東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」です。

自分の歯を鏡で見る女の子

インビザライン・ファーストは、成長期のお子さま向けに設計された矯正装置です。装置が目立ちにくく、日常生活に取り入れやすい点から人気を集めています。「治療にはどのくらいの期間がかかるの?」「予定よりも長引くことはあるの?」といった疑問を抱く保護者の方も多いでしょう。

この記事では、インビザライン・ファーストの治療期間の目安と、長引くケースやスムーズに治療を進めるためのポイントについて詳しく解説します。

インビザライン・ファーストとは

洗面所に置いてあるケースに入ったインビザライン・ファーストのマウスピース

インビザライン・ファーストとは、小児の歯並びを整えることを目指した治療法です。混合歯列期と呼ばれる、乳歯と永久歯が混在している時期に行う治療であることが特徴でしょう。

歯を徐々に動かすマウスピースを定期的に交換し、顎の成長を誘導しながら歯並びを整えていきます。

インビザライン・ファーストでは、デジタルスキャンによる精密なシミュレーションをもとに、治療計画を立てます。装置は透明で見た目にも違和感が少なく、取り外しも可能なため、食事や歯磨きがしやすいことも大きな魅力でしょう。痛みや不快感が少ないため、お子さまにとっても続けやすい治療ともいえます。

ただし、治療の成功にはマウスピースを1日20時間以上装着する必要があります。そのため、お子さまの協力だけでなく、保護者の方のサポートも不可欠な治療法です。

インビザライン・ファーストの治療期間と治療の流れ

インビザライン・ファーストのカウンセリング

ここでは、インビザライン・ファーストの治療期間の目安と、治療の流れを確認しましょう。

インビザライン・ファーストの治療期間

インビザライン・ファーストの治療期間は、約1年〜1年半程度とされています。お子さまの歯並びや顎の状態によっても異なるので、カウンセリング時などに確認しておきましょう。

治療の流れと各段階での期間

インビザライン・ファーストの治療は、以下の流れで進むのが一般的です。

カウンセリングと治療計画の説明

まずはカウンセリングを受けて、インビザライン・ファーストで治療可能か確認します。その後、口腔内スキャンによる精密検査や写真撮影などを行い、治療計画を立てます。

シミュレーション画像をもとに、治療の進め方や使用するマウスピースの枚数などを説明します。

マウスピースの作製と装着開始

マウスピースが完成したら受け取って、矯正治療を開始します。装着方法や管理の方法などの説明があるので、保護者の方もしっかり理解しておきましょう。

定期的な通院とマウスピースの交換

治療期間中は1〜2か月ごとに通院し、顎の成長や歯の動き、マウスピースの適合状態などをチェックします。必要に応じて追加のマウスピースが作成され、既存の計画が調整されることもあります。

定期的な通院とホームケアの継続が、治療計画どおりに進めるための重要な要素となります。

マウスピースは1日20時間以上装着しましょう。また、1〜2週間に一度新しいものに交換して歯を移動させていきます。

治療完了と保定期間

治療が完了すると、仕上がりを安定させるための保定期間(リテーナーの装着)が設けられます。インビザライン・ファーストで整えた歯を後戻りさせないために必要な期間で、リテーナーを装着して過ごします。

インビザライン・ファーストの治療期間が延びる原因

インビザライン・ファーストの治療期間が延びて落ち込む親子

インビザライン・ファーストは、お子さまの成長に合わせて計画的に進める必要があり、さまざまな要因によって想定よりも治療期間が延びることがあります。ここでは、治療期間の延長につながる主な原因について解説します。

マウスピースの装着時間不足

インビザライン・ファーストで使用するマウスピースは、1日20時間以上の装着が必要です。装着時間が不足すると、計画どおりに歯を移動させることができず、次のマウスピースへの切り替えがスムーズに進みません。

例えば、学校の授業やクラブ活動で長時間外してしまったり、食事の後に装着し忘れたりすると、歯が予定通りに動かず治療が遅れる可能性が高いです。

マウスピースの交換時期のずれ

マウスピースは、1〜2週間ごとに新しいものに交換する必要があります。

しかし、マウスピースを早く次のものに変えたり、痛みが少ないからと同じものを長く使い続けたりすると、歯に適切な力が加わらず、歯の動きが計画通りに進みません。

マウスピースの破損・紛失

装置の破損や紛失も、治療期間の延長につながる原因の一つです。装置を紛失したり破損したりした場合、マウスピースを作り直す必要があります。

​マウスピースの作り直しには1ヵ月程度かかることがあります。​その間は矯正を一時中断しなければならず、治療期間が長引きます。​例えば、​外出時にケースに入れずに装置を紛失したり、​踏んで破損させたりすることが考えられます。

​食事の時に取り外したら、紛失しないようケースに入れて保管しましょう。

虫歯や歯周病などの口腔トラブル

虫歯や歯周病などの口腔トラブルも、治療期間の延長につながります。矯正治療中は、アライナーの装着によって唾液の循環が阻害されるため、細菌が繁殖しやすい環境になります。

虫歯が進行すると、痛みや不快感からマウスピースの装着を中断せざるを得ない場合もあるでしょう。

虫歯や歯周病になると、それらの治療を優先しなければならないことが多く、矯正治療が中断される可能性が高いです。

定期通院の遅れ

インビザライン・ファーストの治療では、数週間ごとに歯科医院で進行状況のチェックを行う必要があります。予約を忘れたり、通院間隔が空いたりすると、治療のペースがズレて、完了時期が延びることもあります。

治療をスムーズに進めるためには

ポイントのイメージ

治療をスムーズに進めるために、保護者としてできること、そしてお子さま自身が実践すべきことを確認しましょう。

毎日の装着管理を徹底する

インビザライン・ファーストでは、1日のうち20時間以上のマウスピースの装着が推奨されています。これを守らないと、治療が計画通りに進まず、治療期間が延びる原因になります。

食事や歯磨きが終わったらできるだけ早く装着するという意識を持たせましょう。

矯正を始める前に、マウスピースの違和感や装着の難しさについてもお子さまと一緒に話し合っておくと良いかもしれません。お子さま自身が管理しやすいように、使用時間を記録できるアプリなどを活用するのも効果的です。

生活スタイルを見直す

矯正治療をスムーズに進めるためには、生活スタイルの見直しも必要です。おやつの時間を決めたり、治療が終わるまでに夕食を終えるように時間を考えたりと、治療スケジュールを生活にしっかり組み込むことが大切です。保護者の方が声をかけたりスケジュールを管理したりすることも大切ですが、お子さま自身が意識することも重要でしょう。

マウスピースの扱いに注意する

マウスピースは熱や外力に弱く、変形や破損が起こりやすいです。そのため、マウスピースの扱いにも注意しましょう。洗浄時には熱湯を避け、ティッシュなどで包んで置いておくと紛失する可能性もあるため注意してください。

毎日のケアを丁寧に行う

マウスピースと歯の両方を清潔に保つことは、治療を順調に進めるためには欠かせません。毎日のケアを丁寧に行うことで、細菌の繁殖を防ぎ、虫歯や歯肉炎のリスクを軽減できます。

加えて、保護者の方が仕上げ磨きをしてあげると、虫歯予防につながります。特に、就寝中は唾液の分泌量が減少し、虫歯が発生・進行しやすくなります。就寝前は念入りに歯磨きを行ってあげてください。

定期通院を欠かさず行う

治療中は定期的な通院が欠かせません。歯科医師による指導の下、治療計画を見直したり、アタッチメントの追加や削除を行ったりします。また、経過を観察することで、治療が順調に進んでいるかを把握できます。

まとめ

笑顔で食卓を囲む親子

インビザライン・ファーストの治療期間は、約1年〜1年半ほどが目安となります。マウスピースの装着時間が不足したり、生活スタイルの影響で装着時間が守れなかったりすると、治療期間が延びる可能性があるので注意が必要です。

治療をスムーズに進めるためには、お子さま自身が装着時間を意識し、保護者の方がサポートすることが大切です。

インビザライン・ファースト治療を検討されている方は、東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、子育て中のママとお子様に優しいクリニックを目指して、根管治療や入れ歯治療、ホワイトニング、小児歯科などさまざまな診療を行っています。診療案内ページもぜひご覧ください。

ゆずり葉歯科

TEL 03-6661-0070

〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-16-1

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