子どもの歯磨きの基礎知識と正しいケア方法を解説

2025年09月18日(木)

こんにちは。東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」です。

子どもの歯磨きについて説明するイメージ

「子どもの歯磨き、毎日きちんとできているか不安」と感じている保護者の方は多いでしょう。小さなうちからの歯磨きをおろそかにすると、虫歯だけでなく、将来的な歯並びや口腔内の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

今回は、子どもの歯磨きが重要な理由や正しい磨き方などについて解説します。お子さんのお口の健康を守りたいとお考えの保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

子どもの歯磨きの重要性

子どもの歯磨きの重要性について説明する白衣を着た女の子

はじめに、子どもの歯磨きの重要性について解説します。

虫歯予防

子どもの歯磨きは虫歯を予防するうえで非常に重要です。しっかり歯磨きができておらず、歯にプラークが付着した状態が続くと、虫歯になるリスクが高まります。

1日2回、それぞれ3分以上かけて丁寧に歯を磨くことが推奨されています。歯ブラシだけで磨くだけでなく、フッ素入りの歯磨き粉を使うことで、歯の再石灰化が促されて虫歯の予防効果が高まります。

また、保護者の方による仕上げ磨きは小学校低学年ごろまで行うことが望ましいとされています。特に、歯と歯の間や奥歯の溝には磨き残しが生じやすいため、意識して磨くことが重要です。

将来の歯並びへの影響

子どもの歯磨きは、将来の歯並びにも大きな影響を与えます。正しく歯磨きができていないことで乳歯が虫歯になり、この状態を放置すると、歯が早く抜ける可能性があります。これによって、永久歯が正しい位置に生えにくくなる可能性もあるのです。

虫歯で早期に乳歯を失うと、隣の歯が移動する可能性があります。永久歯の並ぶスペースが不足すると、歯並びが悪くなるリスクが高まります。

生活習慣の形成

子どもの歯磨きは、健康な生活習慣を身につけるうえで非常に重要です。特に、1歳前後から毎日2回、朝と夜に歯磨きを行うことが推奨されています。

歯磨きの習慣が身につくことで、虫歯や歯周病の予防だけでなく、規則正しい生活リズムや自己管理能力の向上にもつながります。毎日決まった時間に歯磨きをすることで、子ども自身が健康を守る意識を自然と育むことができます。

正しい歯磨きの方法

乳児の歯をガーゼでやさしく磨いている様子

ここでは、正しい歯磨きの仕方について解説します。

年齢別の歯磨き方法

乳児期はガーゼでやさしく歯を拭き、1歳半頃からは保護者の方が乳児用の小さな歯ブラシを使って磨いてあげましょう。3歳以降は子ども自身で磨く練習を始めますが、10歳くらいまでは保護者の方が仕上げ磨きをすることも大切です。

歯ブラシの選び方と交換時期

ヘッドが小さく毛先が丸い歯ブラシを選ぶと、口の中で動かしやすく歯や歯ぐきを傷つけにくいです。毛の硬さはやわらかめのものが推奨されます。年齢や口の大きさに合ったサイズを選びましょう。

また、歯ブラシは1か月に1回を目安に交換し、毛先が広がってきたら早めに新しいものに取り替えることが大切です。衛生面にも注意し、使用後はしっかり水洗いして乾燥させてください。

仕上げ磨きのポイント

仕上げ磨きは、子どもの歯を虫歯から守るためにとても重要です。目安として10歳くらいまでは保護者の方が仕上げ磨きを行いましょう。

歯ブラシはヘッドが小さく柔らかいものを選び、力を入れすぎずに1本ずつ丁寧に磨きます。特に奥歯の溝や歯と歯ぐきの境目、前歯の裏側は磨き残しが多いので注意が必要です。

仕上げ磨きの際は、子どもをひざの上に寝かせると口の中がよく見えて磨きやすくなります。

歯磨き粉の選び方

歯磨きをする際には、フッ素配合の歯磨き粉を使用することが推奨されます。

フッ素には、歯の質を強化したり、虫歯菌の活動を抑制したりする効果があります。これによって、効果的に虫歯を予防できるのです。フッ素入りの歯磨き粉は、子ども向けのものを使用しましょう。

また、発泡剤や香料が強すぎる歯磨き粉はお子さんが嫌がる場合があるため、低刺激で子ども向けに作られた商品を選ぶと安心です。誤って飲み込んでしまうことも考慮し、使用量は米粒大から始め、成長に合わせて調整しましょう。

磨き残しを防ぐコツ

磨き残しを防ぐためには、歯ブラシを歯面に当てて1本ずつ丁寧に磨くことが大切です。特に、奥歯の噛み合わせ部分や前歯の裏側は磨き残しが多くなりやすいので、意識して磨きましょう。

また、歯ブラシを歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当てて磨くことも大切です。歯と歯の間には歯ブラシの毛先が届きにくいため、デンタルフロスの使用が推奨されます。

1回の歯磨きは2〜3分を目安に行い、磨き残しがないように仕上げ磨きも行いましょう。

子どもの歯磨きに関するよくある悩み

歯みがきを嫌がる子ども

ここでは、歯磨きを嫌がる場合の対処法・仕上げ磨きのタイミング・歯磨き中の安全対策などについて解説します。

歯磨きを嫌がる場合の工夫

子どもが歯磨きを嫌がるときは、無理に押さえつけるのではなく、楽しく取り組める工夫をしましょう。好きなキャラクターの歯ブラシを使ったり、歌をうたいながら磨いたりすると、遊びの延長のように感じられます。

親子で鏡の前に立ち、まねっこ磨きをすると効果的です。短い時間でもできたらしっかり褒め、少しずつ習慣づけていくことが大切です。

仕上げ磨きのタイミング

仕上げ磨きのタイミングは、子どもが自分で歯を磨いたあとすぐに行うのが理想的です。特に夜寝る前は、虫歯予防の観点からも重要な時間帯とされています。

目安として、毎食後に仕上げ磨きを行うのが望ましいですが、難しい場合は最低でも1日1回、夜だけは必ず丁寧に仕上げ磨きを実施しましょう。

仕上げ磨きの際は、子どもがリラックスできる姿勢で、奥歯や歯と歯の間など磨き残しやすい部分を意識して磨くことが大切です。

歯磨き中の安全対策

歯ブラシは年齢に合った小さめのヘッドを選び、持ち手が滑りにくいものを使用しましょう。歩き回りながら磨くと転倒や喉突き事故のリスクが高まるため、歯磨きは必ず座った状態で行いましょう。

また、仕上げ磨きの際は子どもの動きに合わせて無理な力を加えず、口の中をよく観察しながら丁寧に磨くことが大切です。

歯磨きにかかる時間の目安

歯磨きの時間は長ければよいというものではなく、短くても丁寧に磨けていれば十分です。目安は、1回につき3分程度が理想とされています。

特に仕上げ磨きを行う場合は、前歯や奥歯の裏側など磨き残しやすい部分を意識しながら、丁寧に磨くことが大切です。子どもの集中力が続かない場合は、歌やリズムに合わせて楽しく歯磨きするのもよいでしょう。

子どものうちから定期検診を受けたほうがよい?

歯科医院で正しい歯磨き方法を教えてもらう女の子

歯が生え始めたら、定期的に歯科医院で検診を受けることが推奨されます。子どもの定期検診では、虫歯の有無や歯並びのチェックなどが行われます。

また、歯のクリーニングやブラッシング指導も受けられます。保護者の方に対して、仕上げ磨きのアドバイスが行われることもあるでしょう。

これによって、お子さんのお口の状態に合った歯磨きの仕方を習得できれば、虫歯の原因となるプラークを効果的に除去できます。

子どもの定期検診は、一般的に3〜6か月に1回の頻度で受けることが推奨されています。

まとめ

正しい歯みがきで虫歯のない男の子がおにぎりを食べている様子

子どもの歯を守るためには、日々の歯磨き習慣をしっかりと身につけることが大切です。乳幼児期から保護者の方がケアを行い、成長に合わせて自分で磨く練習をさせながら、10歳くらいまでは仕上げ磨きを続けることが大切です。

さらに、定期的に歯科医院で検診を受けることで、虫歯や歯ぐきのトラブルを予防しやすくなります。毎日の歯磨きと定期的なチェックをあわせることで、子どものお口を健康に保ち、将来の歯並びや健康な体づくりにもつながります。

お子さんのお口の健康を守りたいとお考えの保護者の方は、東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、子育て中のママとお子様に優しいクリニックを目指して、根管治療や入れ歯治療、ホワイトニング、小児歯科などさまざまな診療を行っています。診療案内ページもぜひご覧ください。

ゆずり葉歯科

TEL 03-6661-0070

〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-16-1

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