放置は危険?子どもの虫歯を治療する方法と予防法

2025年07月30日(水)

こんにちは。東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」です。

虫歯を痛がる女の子

「子どもの虫歯、まだ小さいし大丈夫かな?」と放置していませんか。子どもの虫歯は進行が早いので、放置はとても危険です。

しかし、なかには子どもの虫歯はどのように治療するのか不安に思われている保護者の方もいるでしょう。

今回は、子どもの虫歯を放置するリスクや、治療の方法、そして予防のポイントについてわかりやすく解説します。

子どもの虫歯を放置するリスク

子どもの虫歯を放置するリスクのイメージ

子どもの虫歯を、乳歯だからそのうち抜けると軽く考えて放置すると、子どもの健康や発育に悪影響が及ぶ可能性があります。乳歯には、噛む・話す・顎を育てる・永久歯を導くなど、大切な役割があります。

ここでは、虫歯を放置することで生じる4つの大きなリスクについて解説します。

虫歯が進行する

乳歯は永久歯よりもやわらかく、虫歯の進行がとても早いのが特徴です。表面だけの虫歯だと思っていても、あっという間に神経まで達することもあります。数週間〜数ヶ月の間に急激に悪化するケースも少なくありません。

そのため、乳歯の虫歯は早めに発見し、早めに治療をすることが大切なのです。特に奥歯や歯の間にできた虫歯は気づきにくいため、ご家庭でのチェックとともに、定期的に歯科検診を受けることが重要です。

永久歯の歯並びや噛み合わせに影響する

乳歯には、あとから生えてくる永久歯のガイドとしての役割があります。そのため、虫歯で乳歯が早く抜けると、そのスペースに隣の歯が倒れ込んできたり、永久歯がズレて生えてきたりすることがあるのです。結果として、将来的に歯並びや噛み合わせが悪くなることがあります。

永久歯の歯の質が弱くなる

乳歯の歯の根の下には、これから生えてくる永久歯が埋まっています。虫歯が乳歯の歯の根の先にまで広がると、下に埋まっている永久歯の歯の質が弱くなることがあります。質が弱いと、虫歯のリスクが高くなります。

痛みや炎症で生活に支障が出る

虫歯が進行して歯の神経に炎症が起こると、激しい痛みを伴います。

痛みをうまく訴えることができないお子さんもいるでしょう。歯に痛みがあるとご飯を食べるのを嫌がったり、硬いものを避けたりするようになります。睡眠不足になったり、集中力がなくなったりすることもあるでしょう。生活の質にも関わるため、早めの対応が必要です。

子どもの虫歯を治療する方法

子どもの虫歯を治療するイメージ

子どもの虫歯治療は、虫歯の進行具合や年齢に応じて対応が変わります。虫歯になった歯は、自然に元に戻ることはありませんので、基本的には大人と同じように虫歯部分を取り除いて、修復する治療になります。神経にまで炎症がひろがっている場合には神経の治療が必要になります。

しかし、子どもの年齢や心身の発達状況によっては、長時間お口を開けることが難しいケースもあるでしょう。年齢や状況に合わせて、その子どもにとってベストな方法を選択しています。

初期段階の虫歯

虫歯は、進行する前のごく初期の段階であれば、歯を削らずに経過をみることもあります。たとえば、エナメル質に限局した白っぽい濁りが見られる程度であれば、フッ素塗布や日々のブラッシングで経過観察をしても問題ありません。

軽度から中程度の虫歯

虫歯部分を削り、レジン(歯科用の白い樹脂)で詰めて修復します。子どもの場合は、なるべく短時間で済むように配慮されることが多いです。

ただし、虫歯の範囲が広い場合には、型取りをして詰め物を装着する治療を行います。

神経まで達した深い虫歯

虫歯が神経まで達している場合は、感染した神経を取り除く治療が必要になるケースもあります。その後、被せ物で歯を修復します。

歯の根にまで達した虫歯

歯の大部分が溶かされ、歯の根っこしか残っていない状態の場合には、抜歯が必要になるケースがほとんどです。

しかし、乳歯を抜くと隣接する歯が傾いて、下に控える永久歯が正しい位置に生えてこられなくなる可能性があります。そのため、歯が生えるスペースを確保するための処置が行われることがあります。

虫歯治療は何歳になったら受けられる?

虫歯の治療に訪れた男の子

「うちの子、まだ小さいけど歯医者で治療できるのかな?」「泣いてしまいそうで心配」などと不安を感じることも多いかもしれません。虫歯治療ができるかどうかは年齢で一律に区切られているわけではなく、お子さんの成長段階や慣れ具合に応じて進められます。

子どもの虫歯治療では、虫歯を治すことだけでなく、歯医者さんを嫌いにならないことも大切です。小児歯科では、診療の流れや声かけ、使用する器具など、すべてにおいて子どもが安心して治療を受けられるよう工夫されています。

2〜3歳から治療の練習が可能

2〜3歳頃になると、一人で診療チェアに座れるようになることが多いです。座れるようになったら、治療をするためのトレーニングがスタートできます。

歯医者さんで使う器具に慣れてもらったり、フッ素塗布やクリーニングなどの簡単な処置を体験したりして、将来的に治療がスムーズにできるようにしていきます。

虫歯がある場合には、できるだけ早い治療が望ましいですが、無理矢理治療を進めることは、子どもに悪影響となる可能性もあります。虫歯の進行止めの薬を塗布して、治療ができるようになるまで待つこともあるでしょう。

慣れてきたら虫歯治療開始

歯科医院で処置を受けることに慣れてきたら、虫歯治療を開始します。開始できる年齢には、個人差がありますが、3歳を過ぎると物事の理解ができるようになります。そのため、3歳ごろから治療を開始できるケースが多いです。

子どもが虫歯になるのを防ぐために大切なこと

母親に仕上げ磨きをしてもらう男の子

子どもの虫歯は、正しいケアと生活習慣によって予防することができます。小さいうちからの習慣づけが将来の歯の健康維持にもつながるため、保護者の方のサポートが非常に重要です。ここでは、ご家庭で実践できる虫歯予防の3つの基本について解説します。

毎日仕上げ磨きを行う

子どもが自分で歯を磨けるようになるのは、手先が器用になり始める小学校中学年頃と言われています。それまでは、保護者の方による仕上げ磨きがとても重要になります。1日1回は、仕上げ磨きをしてあげましょう。できれば、虫歯菌が増殖する就寝前に行うのがベストです。

食生活を見直す

虫歯は、虫歯菌が糖分をエサにして酸を出し、その酸によって歯が溶けることで起こります。何をどう食べるかを意識することで、虫歯リスクを減らすことができます。

子どもの場合、甘いものを完全に控えるのは難しいでしょう。そのため、おやつを食べる時間や回数をしっかり決めることが大切です。摂取する回数が多いと、それだけ虫歯のリスクは高まります。

また、ジュースやスポーツドリンクもできるだけ控えましょう。これらには砂糖が多く含まれており、何度も摂取すると口の中を酸性にする時間が長くなり、虫歯になるリスクが高まります。

定期的に歯科検診を受ける

どんなに丁寧に歯磨きをしても、ご家庭でのケアだけでは、虫歯を予防することはできません。3〜4ヶ月に1回は定期検診を受け、フッ素塗布やブラッシング指導などの虫歯予防処置を受けることが推奨されます。

子どもにも、歯医者さんは虫歯を治す場所というだけでなく、歯を守るために行く場所だと認識させていくと良いでしょう。

まとめ

虫歯を治療して元気な笑顔を見せる女の子

子どもの虫歯は、放っておいても自然に治ることはありません。むしろ進行が早いので、早期の発見と早期の適切な治療が大切です。そのまま放置すると、痛みによって食事や睡眠に支障がでたり、将来の歯並びや健康にまで悪影響を及ぼしたりする可能性があります。

小さい子どもに治療ができるのか不安に感じることもあるかもしれませんが、最近では子どもの気持ちに寄り添いながら、無理なく治療を進める歯科医院が増えています。歯医者さんを怖い場所ではなく、歯を守る場所として感じられるような工夫もされています。

そして、子どもの歯を守るためには、仕上げ磨きや生活習慣の見直し、定期検診の習慣づけもとても重要です。

保護者の方のサポートで、子どもが虫歯になりにくいお口の環境に整えることができますので、今日から虫歯予防を意識した生活を始めましょう。

お子さんの虫歯にお悩みの方は、方は、東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、子育て中のママとお子様に優しいクリニックを目指して、根管治療や入れ歯治療、ホワイトニング、小児歯科などさまざまな診療を行っています。診療案内ページもぜひご覧ください。

ゆずり葉歯科

TEL 03-6661-0070

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