インビザライン・ファーストの費用相場は?保険が適用されるかも解説

2025年06月11日(水)

こんにちは。東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」です。

インビザライン・ファーストを持つ手

お子さまの矯正治療に、目立ちにくく取り外しもできる装置を使用したインビザライン・ファーストを検討してはいませんか。インビザライン・ファーストで治療する場合に費用はどれくらいかかるのか、保険は適用されるのかといった疑問や不安をお持ちの方も多いでしょう。

本記事では、インビザライン・ファーストの費用相場や保険の適用条件などについて解説します。費用面での不安を軽減し、納得して治療を進めるための参考にしてください。

インビザライン・ファーストとは

インビザライン・ファーストについて紹介する歯科医師

インビザライン・ファーストとは、6〜10歳ごろの混合歯列期の子どもを対象とした、透明なマウスピース型の矯正装置を使用した治療法です。従来のインビザラインシステムを子ども向けに開発したもので、成長期特有の歯やあごの発育を考慮した治療が可能となっています。

インビザライン・ファーストの特徴

インビザライン・ファーストには多くの特徴があります。まず、使用する装置は透明な素材で作られているため装着していてもほとんど目立ちません。学校生活や友達との交流において、矯正治療を受けていることを気にする必要がないでしょう。

また、装置を取り外して食事や歯磨きができます。普段通りに食事を楽しめるため、お子さんへのストレスも少ないでしょう。

さらに、インビザライン・ファーストでは、歯列の拡大と歯の移動を同時におこなえます。成長期の子どものあごの成長をコントロールして歯が並ぶアーチを広げることで、将来生えてくる永久歯のためのスペースを確保できます。

インビザライン・ファーストの治療期間

治療期間は一般的に12〜18か月程度です。治療中は、マウスピースを1日20〜22時間装着し、1〜2週間ごとに交換して治療を進めます。コンピューターシミュレーションで、治療開始前に最終的な歯並びの予測を見ることができるため、モチベーションを高めやすいでしょう。

インビザライン・ファーストの適応条件

インビザライン・ファーストには適応条件があります。

  • 第一大臼歯が萌出していること
  • 切歯のうち少なくとも2歯が3分の2以上萌出していること
  • 少なくとも3/4顎に乳歯または未萌出の永久歯が2歯以上あること

これらがインビザライン・ファーストの適応条件となります。適応となるか気になる方は、歯科医師に確認しましょう。

インビザライン・ファーストの費用相場

インビザライン・ファーストにかかる費用のイメージ

インビザライン・ファーストの費用は歯科医院によって異なりますが、40万〜80万円程度が相場となっています。

また、地域による差や歯科医院の設備や技術レベル、治療期間の長短などで価格差がみられることもあります。都市部では高めの設定となることが多く、地方では若干安価になる傾向があります。また、症例の複雑さによっても費用が変動することが一般的です。

治療費にはマウスピース作製費だけでなく、調整料が含まれている場合もあります。歯科医院によって料金体系が異なるため、契約前に詳細な見積もりを確認することが大切です。

インビザライン・ファーストは保険適用の対象になる?

インビザライン・ファーストは保険適用の対象になるのか考えるイメージ

インビザライン・ファーストは、基本的には健康保険の適用対象外となっています。国の保険制度では、歯科矯正治療の多くが自由診療として分類されており、費用は全額自己負担する必要があります。

ただし、すべてのケースで保険が適用されないわけではありません。特定の条件を満たした場合には、保険適用の対象となる可能性があります。具体的には、唇顎口蓋裂などの厚生労働大臣が定めた特定の疾患や顎変形症などの診断を受けた場合がこれに該当します。

これらの治療は、単なる審美的な改善ではなく、咀嚼機能や発音機能の回復を目的とした医療行為と認められているからです。

ただし、これらの治療にインビザライン・ファーストが選択されることは少ないです。詳しくは、治療を受ける歯科医院で確認するとよいでしょう。

インビザライン・ファーストで追加費用が発生するケース

追加費用が発生しコストが上がるイメージ

インビザライン・ファーストの治療費は歯科医院によって異なります。なかには、矯正治療中に追加料金が発生するケースも少なくありません。以下に、追加料金が発生するケースをご紹介します。

マウスピースの再作製が必要になった場合

インビザライン・ファーストの治療中に発生する追加費用のひとつが、マウスピースの再作製に関わるものです。

子どもの場合、学校の給食のときにマウスピースを外して、誤って捨ててしまうケースが珍しくありません。また、マウスピースを装着したまま硬いものを噛んだり、取り外したときに無理な力を加えたりして破損する場合もあります。

マウスピースを紛失・破損した場合には再作製が必要になることがあり、追加で費用が発生するケースもあるのです。

治療期間が延長になった場合

計画どおりに治療が進まず、当初の予定よりも治療期間が長くなるケースもあるでしょう。治療期間が長くなると通院回数も増え、その分の診察料がかかることがあります。

治療が長引く主な理由は、マウスピースの装着時間の不足や成長による予期しない歯の動き、虫歯治療などによる中断が挙げられます。治療効果を最大化するためには、本人の協力はもちろん、ご家族のサポートも必要になるでしょう。

保定装置の再作製が必要になった場合

インビザライン・ファーストの治療完了後は、歯の後戻りを防ぐために保定装置の使用が必要です。保定装置を紛失や破損して、再作製が必要になると追加で費用が発生する可能性が高いです。

保定装置の再作製にかかる費用は、マウスピースタイプで2万〜5万円程度、ワイヤータイプで1万〜3万円程度となっています。成長に伴って定期的な調整や交換が必要となる場合もあります。

インビザライン・ファーストの費用負担を軽減するには

費用負担軽減のために医療費控除を活用する様子

インビザライン・ファーストの治療費用は高額ですが、工夫次第で負担を軽くできる可能性があります。以下に、費用負担を軽減する方法をご紹介します。

医療費控除の活用

インビザライン・ファーストの費用は、医療費控除の対象となる場合がほとんどです。

医療費控除とは、毎年1月1日〜12月31日の1年間に支払った医療費が一定額を超えた際、確定申告をおこなうことで受けられる所得控除のことです。医療費控除を活用することで、支払い額を減らすことはできませんが、経済的な負担軽減にはつながるでしょう。

医療費控除を受ける際には、治療費の領収書が必要になるため、必ず保管しておきましょう。

デンタルローンの活用

デンタルローンとは、歯科治療専用のローンのことです。歯科治療にかかる費用を金融期間や信販会社が立て替えて支払い、患者さんは分割して返済していきます。一括での支払いが困難な場合、デンタルローンを利用することで月々の負担を軽減できます。

手数料がかかるケースが多く、トータルで支払う金額は高くなりますが、活用することで家計への負担を最小限に抑えながら治療を進められるでしょう。

院内の分割払いシステムの利用

歯科医院によっては、独自に院内分割払いシステムを設けているところもあります。治療開始前のカウンセリング時に、どのような支払い方法が利用できるかを確認しておくと安心です。歯科医院によって条件が異なるため、比較検討すると良いでしょう。

家族割引や兄弟割引の活用

複数のお子さまが同時に治療を受ける場合、家族割引や兄弟割引を適用している歯科医院もあります。1人あたりの治療費を数万〜十数万円程度軽減できることもあり、家計全体での負担を大幅に軽くできるでしょう。

まとめ

インビザライン・ファーストで綺麗な歯並びを手に入れた女の子

インビザライン・ファーストの費用は歯科医院や歯並びの状態などによって異なりますが、平均して40万〜80万円程度が相場です。基本的には保険適用の対象になりません。高額な費用がかかるため、まずは歯科医院でのカウンセリングの際に確認することが大切です。

インビザライン・ファーストを検討する際には、費用だけでなく治療のメリットやお子さまのライフスタイルも含めて総合的に判断しましょう。

小児矯正を検討されている方は、東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、子育て中のママとお子様に優しいクリニックを目指して、根管治療や入れ歯治療、ホワイトニング、小児歯科などさまざまな診療を行っています。診療案内ページもぜひご覧ください。

ゆずり葉歯科

TEL 03-6661-0070

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