マイオブレースとは?改善できる症例、費用と期間について

2025年01月29日(水)

こんにちは。東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」です。

マイオブレースを装着する子ども

マイオブレースという治療を聞いたことがありますか。マイオブレースは子供の矯正治療の一つです。

矯正治療と言っても、乱れた歯並びを治すものとは少し異なります。マイオブレースは、歯並びを乱す根本的な原因を改善するものです。

今回は、マイオブレースとはどのような治療法なのか詳しく解説します。費用や治療期間、メリット・デメリットについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

マイオブレースとは

マイオブレースのイメージ

マイオブレースとは、早期予防矯正治療として子供を対象に開発されたものです。マウスピース型の装置を装着し、口呼吸などの歯並びが悪くなる根本的な原因にアプローチして、顎の正常な発育を促します。

治療対象になる年齢は、おおむね3〜15歳ごろで、顎が成長する時期に行うのが一般的です。上顎の成長が終わるのが小学校高学年頃と言われており、6〜7歳くらいからマイオブレースでの治療を開始することで理想的な顎の成長を促すことが期待できるでしょう。

マイオブレースで行うこと

マイオブレースを装着して歯を矯正する子ども

マイオブレースでは、マウスピース型の装置の装着と、お口や姿勢のトレーニング(アクティビティ)がセットになっています。

マウスピースの装着時間について

マウスピースは、歯並びに影響を及ぼす癖や習慣を改善することができるようにデザインされています。

装置は日中1〜2時間程度と就寝時に装着します。学校に行く時間は装着する必要がなく、自宅だけで完結するので、お子さんへの負担も少ないです。

ただし、マイオブレースは、正しく装着してこそ効果が発揮されます。子供が装置に慣れるまで時間がかかることもありますが、正しく装着できるようにならないと、治療の効果は発揮されません。お子さんが装置の装着時間を守れるように保護者の方が見守ってあげましょう。

トレーニング(アクティビティ)ですること

マイオブレースシステムで行うトレーニングのことをアクティビティとも言います。マイオブレースでは、装置の装着と合わせてアクティビティも行います。

アクティビティでは、正しい呼吸の練習、舌の位置や飲み込み(嚥下)の訓練、唇の筋力を鍛える訓練などを行います。ご自宅でもアクティビティを行っていただく必要があり、通院した際に訓練の成果を確認したり、トレーニングをしたりします。

マイオブレースで改善できる症例・できない症例

マイオブレースで改善できる症例・できない症例イメージ

マイオブレースでは全ての不正咬合の治療ができるわけではありません。ここでは、改善できる症例と改善できない症例について解説します。

改善できる症例

マイオブレースで改善が期待できる症例は、以下のとおりです。

  • 開咬(上下の前歯が噛み合わない状態)
  • 叢生(歯が凸凹している状態)
  • 出っ歯
  • 受け口

これらの不正咬合は、顎の骨が十分に成長しないことや口周りの癖により筋肉のバランスが崩れることが原因で起こるケースが多いです。マイオブレースで、顎と筋肉の正しい成長を促すことで、歯並びが悪くなるのを予防できるでしょう。

改善できない症例

骨格に問題がある場合や、先天性の病気などが関係している場合には、マイオブレースでは改善が難しいでしょう。

また、マイオブレースでの治療開始時期が遅いと、思ったほどの効果が現れないことがあります。顎の成長が止まっていると、顎の骨にうまくアプローチできないためです。

装置の装着時間を守れていない場合や、トレーニングができていない場合にも効果は望めませんので、保護者の方の協力が必要不可欠です。

マイオブレースの費用と期間

マイオブレースの費用と期間イメージ

マイオブレースでの治療を検討するにあたって、費用と治療期間は気になる問題でしょう。ここでは、費用の相場と治療期間の目安について解説していきます。

マイオブレースの費用の相場

マイオブレースの治療は保険が適用されません。自費治療となるため、費用は全額自己負担になります。歯科医院によって費用は異なりますが、相場は30万円〜40万円程度です。

マイオブレースの治療期間の目安

マイオブレースの治療期間は6ヶ月〜2年程度です。お子さんの歯並びの状態や治療を始める時期によっても治療期間は異なります。顎が成長する時期にしっかり装置を装着し、アクティビティを実施することで、計画どおりに治療が進むでしょう。

マイオブレースのメリット・デメリット

マイオブレースのメリット・デメリットイメージ

どのような治療法にもメリットとデメリットがあるように、マイオブレースにもメリットとデメリットがあります。治療を始めるのにあたって、メリットだけでなくデメリットについてもしっかり理解することが大切です。

ここでは、マイオブレースのメリットとデメリットについて解説していきます。

マイオブレースのメリット

マイオブレースで治療することのメリットは、次のとおりです。

見た目が気にならない

マイオブレースは、日中1〜2時間と就寝時に装着します。自宅にいる時間のみ装着すればよく、学校に行っている間は装着する必要がないため、見た目が気になりません。

痛みが少ない

マイオブレースは、柔らかい素材でできています。また、歯に強い力をかけることはありません。そのため、ほとんど痛みなく治療を進めることができます。痛みが少ない点は、お子さんにとって大きなメリットと言えるでしょう。

抜歯を回避できる可能性がある

矯正治療では、歯が並ぶスペースが足りない場合に、抜歯をしてスペースをつくることがあります。

マイオブレースでは、顎の骨の正常な発育を促し、永久歯が並ぶスペースを確保します。そのため、本格的な矯正治療が必要になった場合でも、抜歯を回避できる可能性があるのです。

後戻りしにくい

マイオブレースは、歯に力をかけて移動させる治療とは異なります。口周りの筋肉を鍛えて、歯並びを悪くする原因に直接アプローチするので、後戻りを起こしにくいのです。

全身の健康維持につながる

マイオブレースでの治療では、口呼吸から鼻呼吸に改善するトレーニングも行います。鼻呼吸にすることで、口内が乾燥しにくくなり、虫歯や歯周病になるリスクを軽減することができます。風邪も引きにくくなるでしょう。睡眠の質も改善され、全身の健康維持につながります。

マイオブレースのデメリット

マイオブレースはメリットが多い治療法ですが、デメリットもあります。治療を検討する際にはデメリットも理解しておきましょう。

全ての症例に対応できるわけではない

マイオブレースは、歯を動かす治療ではなく、子供の顎の骨が正常に発育するように促し、歯が正しい位置に並ぶように促す治療です。そのため、すでに歯を大きく動かさなければいけないような症例には対応できないこともあります。

適応できる年齢が限られている

マイオブレースは、3歳〜15歳頃までが適応年齢です。顎の成長が盛んな時期に行われます。適応できる年齢が限られており、最大限に効果を発揮するためには、治療開始時期の見極めも大切です。

継続的なトレーニングが必要

マイオブレースは、ただ装着するだけでは効果は得られません。口周りの筋肉を鍛えたり、癖を改善するためのトレーニングをしたりする必要があります。トレーニングがしっかり行えないと、思うような効果が現れないことがあります。

保護者の方のサポートが必要

お子さんだけで装置の装着時間を管理したりトレーニングを継続したりするのは難しいでしょう。装置を正しく装着できるように促したり、トレーニングを見守ったりなど、保護者の方のサポートが必要な治療なのです。

まとめ

マイオブレースで治療が終わり笑顔の子ども

マイオブレースとは、口呼吸などの歯並びが悪くなる根本的な原因にアプローチして、顎の正常な発育を促し、永久歯が正しい位置に並ぶように促す治療法です。ワイヤー矯正やマウスピース矯正のように、歯を直接動かしていく治療とは異なります。

顎の骨が成長する時期にアプローチすることで、効果を発揮します。そのため、適応年齢が限られています。早いうちから口周りの筋肉のバランスを整え、舌の位置や口呼吸を改善するため、全身の健康にも良い影響を与えるでしょう。

お子さんの歯並びが気になる方は、マイオブレースでの治療を検討してみてもよいかもしれません。

マイオブレースでの治療を検討されている方は、東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、子育て中のママとお子様に優しいクリニックを目指して、根管治療や入れ歯治療、ホワイトニング、小児歯科などさまざまな診療を行っています。診療案内ページもぜひご覧ください。

ゆずり葉歯科

TEL 03-6661-0070

〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-16-1

診療時間
10:00 - 13:00
14:00 - 17:00
【休診日】水曜日・土曜日・日曜日・祝祭日
※祝祭日がある週は水曜日診療となります。

Teech

TOP