予防歯科とは?重要性やメリット、受診頻度や費用について

2024年11月27日(水)

こんにちは。東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」です。

予防歯科のイメージ

予防歯科とはどのような取り組みなのか気になっている方がいるのではないでしょうか。「予防歯科ではどんなことをするの?」「どれくらいの頻度で通えばいいの?」などといった疑問をおもちの方もいるでしょう。

今回は、予防歯科のメリットや行う内容、受診の頻度、かかる費用について詳しく解説します。むし歯や歯周病を予防したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

予防歯科とは

予防歯科とはどういうものか説明する歯科医師のイメージ

予防歯科とは、むし歯や歯周病などのお口の中のトラブルを未然に防ぐことを目的とした取り組みのことです。虫歯や歯周病の症状が現れてから歯科医院を受診するのではなく、これらの症状が現れる前に予防処置を行なってお口の中を健康な状態に保ちます。

歯と歯の隙間や歯茎との境目にはむし歯や歯周病の原因となるプラーク(歯垢)が溜まりやすいです。これを防ぐためには、歯科医院で歯のクリーニングを受けることと、自宅でしっかりと歯磨きをすることが大切です。

むし歯や歯周病などは初期段階で痛みを伴わないことがほとんどであるため、軽視されやすい傾向があります。歯や歯周組織の状態が一度悪くなると健康な状態に戻すことは難しく、特にむし歯治療を繰り返すと、将来的に歯を失うリスクが高まります。

予防歯科に通うことで口腔内のトラブルを予防できれば、歯を失うリスクを大幅に減らせるでしょう。また、将来的にかかる治療費を抑えることができたり、全身の健康への影響も抑えられたりします。

予防歯科は、歯を健康な状態に保つために重要な役割を果たします。歯の健康を守るためにも、定期的に予防歯科に通うことが推奨されるのです。

予防歯科を受診するメリット

予防歯科を受診するメリットのイメージ

予防歯科には、様々なメリットがあります。ここでは、予防歯科を受診するメリットについて解説します。

むし歯や歯周病などのトラブルを予防できる

予防歯科の大きなメリットは、むし歯や歯周病などのトラブルを未然に防ぐことができる点です。初期段階のむし歯や歯周病は、痛みなどの症状がほとんどありません。痛みや出血などの症状が現れたときには、重度の状態にまで進行している可能性があります。

むし歯や歯周病が進行すればするほど大掛かりな治療が必要になることが多いです。治療期間が長くなるだけでなく、痛みが強くなったり治療費がかさんだりすることもあるでしょう。

予防歯科では、歯のクリーニングやフッ素塗布などのさまざまな処置を行うため、むし歯や歯周病の予防につながるのです。

歯の寿命を延ばせる

歯の寿命を延ばせることも予防歯科のメリットです。

むし歯や歯周病は歯を失う大きな原因といわれています。歯を一度失うと取り戻すことはできません。むし歯を治療することで、歯の機能を回復させることはできますが、何度も歯を削ると歯の寿命を縮めることにつながります。

ただし、定期的に予防歯科に通い、むし歯や歯周病を防ぐことができれば、大切な天然歯を本来の状態で守ることが可能です。むし歯の治療による歯の損失も防げます。これにより、長期的に自分の歯を使い続けられるのです。

経済的な負担を軽減できる

「痛みもないのに歯科医院を受診するのは費用の無駄」と思う方もいるかもしれません。

しかし、痛みや出血などの症状が現れてから歯科医院を受診したときには、かなり進行していることも珍しくありません。一度の治療で完了することは少なく、何度も通院して治療を受けなければならない場合もあるでしょう。

通院回数が増えると、必然的に費用がかさむ可能性が高いです。予防歯科を定期的に受診し、むし歯や歯周病などのトラブルを予防できれば、治療にかかるコストを削減できます。

QOLの向上につながる

QOLとは生活の質のことです。定期的に予防歯科を受診することで、歯や歯茎を健康な状態に保つことができます。年齢を重ねても食事や会話を楽しむことができるため、QOLの向上につながるでしょう。

予防歯科ですること

予防歯科を受診した患者様にブラッシング指導する歯科衛生士

では、予防歯科ではむし歯や歯周病を予防するために、どのようなことを行うのでしょうか。ここでは、予防歯科で行うケアについて解説します。

口腔内の検査と診断

まずは、口腔内の検査を行なって、むし歯や歯周病になっていないか確認します。肉眼では確認できない部分を把握するためにレントゲン撮影を行う場合もあるでしょう。

また、歯周ポケットの深さを測定して、歯周病の進行度合を判定します。歯周ポケットの深さが4mm以上なら歯周病と診断されます。

プロフェッショナルケア

歯科医師や歯科衛生士などの専門家が行う口腔ケアのことをプロフェッショナルケアと呼びます。プロフェッショナルケアは、主にスケーリングとPMTCの2種類があります。

スケーリング

スケーリングとは。歯の表面に形成された歯石を取り除く処置のことです。歯垢が硬くなった歯石は、通常の歯磨きでは除去できません。スケーラーと呼ばれる専用の器具を使用して除去する必要があります。

歯石はザラザラとしているため歯垢が付着しやすく、放置すると歯周病になるリスクが高まるため、早期に取り除くことが重要です。

PMTC

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)は、歯科医師や歯科衛生士が行う専門的なクリーニングのことです。

毎日どれだけ丁寧に歯を磨いているつもりでも、すべての汚れを落としきることは難しいといわれています。PMTCでは、専用の器具やペーストを使用して、ホームケアでは落としきれない汚れをきれいに除去するため、むし歯や歯周病のリスクを低減できます。

また、タバコや飲食物によって付着した着色汚れも除去できるため、本来の歯の白さを取り戻すことができるでしょう。さらに、歯の表面を滑らかに磨き上げるため、汚れの再付着も防げます。

ブラッシング指導

予防歯科ではブラッシング指導も行います。口腔内の環境や歯の状態は一人ひとり異なり、それぞれに合った歯ブラシやブラッシングの方法も異なります。

ブラッシング指導では、歯科衛生士が磨き残しが多い部分や磨き方の癖を確認し、患者さん一人ひとりに合った歯磨きの仕方を指導します。正しいブラッシングテクニックを習得することで、毎日のセルフケアを効果的に行えるようになり、むし歯や歯周病の予防につながります。

フッ素塗布

むし歯の予防に効果的な処置がフッ素塗布です。フッ素には、歯質を強化するだけでなく、むし歯の原因となる細菌の活動を抑制する効果もあります。そのため、定期的にフッ素塗布を受けることで、むし歯のリスクを大幅に減少させ、口腔内を健康な状態に保てるでしょう。

フッ素塗布は、年齢を問わずに受けられる予防歯科のメニューです。効果は3か月ほど持続するといわれており、定期的に歯科医院でフッ素塗布を受けることが推奨されます。

予防歯科を受診する頻度

予防歯科を受診する頻度のイメージ

予防歯科へは、3か月に1回程度の頻度で通うことが推奨されています。

ただし、予防歯科への通院頻度は、患者さんのお口の状態によって異なります。例えば、自宅でのセルフケアがしっかりできていて、健康な口腔環境を維持できている方であれば、6か月に1回の通院で問題ないことがあります。

その一方で、歯の質が弱い方やむし歯・歯周病のリスクが高い方など、口腔環境が良くない場合は、1〜2か月に1回の頻度で通院するように指示されるケースもあるようです。予防歯科へ通う頻度は、一人ひとり異なりますので、歯科医師の指示に従いましょう。

予防歯科の費用

予防歯科の費用のイメージ

予防歯科の費用は、保険診療と自由診療とで大きく異なります。むし歯や歯周病の重症化を防ぐことを目的として処置を行う場合には保険が適用され、費用は3割負担で3,500円程度が相場です。自由診療の場合は5,000円〜1万円程度かかるでしょう。

まとめ

予防歯科でお口のトラブルがなく笑顔の家族

予防歯科とは、むし歯や歯周病などのお口のトラブルを未然に防ぐ取り組みです。これによって、歯の寿命を延ばすことができたり、将来かかる治療費の負担を軽減できたりします。

予防歯科では、スケーリングやPMTCという専門的な歯のクリーニング、フッ素塗布などを行います。また、ブラッシング指導も行うため、自宅でのセルフケアの質も向上するでしょう。将来的な健康リスクを低減するためにも、予防歯科の受診を検討してはいかがでしょうか。

むし歯や歯周病を予防したいとお考えの方は、東京都中央区日本橋にある歯医者「ゆずり葉歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、子育て中のママとお子様に優しいクリニックを目指して、根管治療や入れ歯治療、ホワイトニング、小児歯科などさまざまな診療を行っています。診療案内ページもぜひご覧ください。

ゆずり葉歯科

TEL 03-6661-0070

〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-16-1

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